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夏至のメッセージ 2022 #11

2022年7月1日 九尾の狐の末裔は祝言の席に着く

「先生、たいへん」

「はい、どうしました」

「おばあちゃんがね、祝言をあげなさいと言うの」

「どうゆうことですか?」

みかんさんは先日の初めてのサカリで私との間に子供ができたのでした、それをお婆さんに報告したら、

「それはめでたい、祝言をあげよ」

となったそうです。

人間との間で子供ができたのは何百年ぶりのことで、かなりおめでたいことのようです。

祝言は3日後、本殿の上の広場で行われます。日本中にいる狐種族の代表が隊列を組んでやって来ます、その道すがらにはそれぞれの種族の色で造られた大きな傘が並べられ、その下をそれぞれの代表の隊列が通って行きます。

山の尾根に美しい色の傘が並べられて、山の広場へ向かう着飾った隊列はそれはそれは美しかったと伝えられています。

それが今、行われようとしています。


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