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免疫空間・免疫住宅-2-

コロナに負けない免疫空間・免疫住宅 -その2-

住宅は本来、人々を健康にするカプセルでした

コロナに負けない
免疫から考える住居空間

どこにも無かった治療院の計画 -その2-

治療室1

天然素材がそこ彼処に使われています、まるで森の中にいるようです。

新しい治療院は身体環境の専門家の鍼灸師と住環境の専門家の建築家が造りだしたコンセプトをもとに計画を進めました。
コンセプトは、

体の中の自然が目を醒ます空間、自然と体が求める空間

この快適空間にいるだけで体の中の自然が目を醒まし、免疫力を高め病気をなくす空間を造ることでした。

何度か話し合いをし企画と設計を行いました。仮診療所で営業すること2ヶ月あまり、改装工事は無事終わり、新しい治療院で営業が再開されました。

子供たちが安心な空間

子供たちが安心で喜ぶ空間

リニューアルオープンをして一月余り、再開を楽しみにしていらしたお客様やここで長い時間を過ごすスタッフの声を集めてみました

『ここは暑くない、寒くない外気温に左右されない空間です』

『この広さなのに家庭用エアコンで十分。3時間冷房したら切っても涼しいまま です。』

冷暖房費が格段に下がります、免疫空間はエコな空間です。

『湿度が無くて、空気がおいしい』
『ここの空気は美味しい。空気が澄んで天の川がみえるようですね』

天の川は見えませんがここの空気は綺麗です。

『以前はたくさんの人が出入りするのでいろんな臭いがしていたのですが、今 はまったくイヤな臭いがありません』

『天然素材に囲まれていて静か』

床も壁も天井も家具、ベッドも天然素材で作りました、見えないところに使う断熱材や ベッドのクッションまで天然素材、出来る限り人に近い素材で造ることで人と調和した空間になります。そして静 かです。

『都会の中にあるのに、まるで森の中にいるよう』


そう感じるのは素材、大きさや形、光の具合までバランスが斎っているからで す。この中でマッサージを受けると体の中の自然が目覚め始めます。 

お客さまにとって快適な空間は働く人にとっても快適です。働く人が元気だとお客様も元気になります。 

『ここの観葉植物は、ありえないほど元気です』

これは免疫空間の特徴の一つで、植物が喜ぶ天然二酸化炭素が壁や天井から出ているのでそれを植物が吸収して美味しい酸素を出すのです。
この空間の中で自然の循環を作り出しているのです。

ここは自然治癒力に働きかける空間です。 

植物が喜ぶ治療室

植物が喜ぶ空間

それでは私たちが造った免疫空間の解説します。

ここで少しお断りしておきます、我々の施した免疫空間は既存の科学とか、西洋医学的にとか、データーが大好きでそれしか信じられないと言う人には向きません。

ホリステック的な考え方、身体だけでなく地球や自然環境、目に見えない心や霊性、スピリットまで含めて全体的な視点で健康を考えたい人向けです。

そもそも免疫空間とか人を健康にする空間などは日本の大学では学べません、大学で教えるのは壊れない安全な建物とか効率的な動線、無駄のない作り方、さまざまな法律に合った鉄やコンクリートで造る大きな建物のことが主流です。木で造る建物や人を健康にする空間など大学で教えることはは全くありません。


これからお話しすることは、私が建築を始めてから長い間に大工の棟梁や木こり、ホリステック医療のドクターやヒーラー、細菌学者、バイオダイナミクス農業者や霊能者など様々な人々に聞いたり、教わったりしたものです、それもほぼ口伝です。それを建築に置き換えて造ってきたものなのであまり前例がありません。

しかし、自然の道理に合っている、日本の知恵が長い年月をかけて創り上げた叡智があります。今の学術的根拠では説明できないお話です、でも面白い話ですよ。

□ 外気温に左右されない空間を造ります


免疫力を高める基本は何と言っても体温を下げないことです。それには室内空間をどこでも一定の温度で保つことが大切です、床も壁も天井も同じ温度にすることです。
生活空間の中ではこれが難しい、一般住宅では外部からの影響を受けるのでほぼあり得ません、ローコスト住宅に至っては皆無です。

100匹の羊に囲まれた空間

100匹の羊を壁に入れる


床、壁、天井に厚さ100ミリの羊の毛をパンパンに入れました、ゆうに羊100匹分です。まるで空間がウールの極太セーターを着ているようです。

ここで使用した羊の断熱材には様々な効果があります。
高い断熱性能に加え、周囲の湿度を40~60%に保つ調湿性を持ち合わせています。有害物質を吸着してくれるし、耐久性、難燃性、吸音性、抗菌性、耐久性も高く水にも強い。
そして自然素材、最強の環境安定素材です。

完成した後に床と壁と天井の温度を測るとどこも一緒の温度でした、普通ありえません。

また、羊毛にはこんな話もあります、私が羊毛に興味を持ったきっかけの話です。

三十数年前に建築家を志した頃、美しさは完璧なバランスだと教わり、美とバランスの知識を追い求めていました、その頃に現代芸術家の人に教わった話です。

現代芸術家ヨーゼフ・ボイスの蘇生の話

第二次世界大戦末期ボイスの乗った爆撃機はウクライナ近くのクリミア戦線でソ連軍に撃墜されて墜落します、パラシュートを開いて脱出するのが遅くそのまま落下しました。

しかし、当時クリミアにいた遊牧民のタタールの部族に機体から救出され、体温が下がらないように傷口には脂肪を塗られ、フェルトにくるまれるなど手厚い看護を受けて、意識不明になった後2日後に蘇生したという話です。

ボイスはタタール人から羊の毛が細胞を再生する作用があることを知るのです。

その後、ボイスは脂肪とフェルトでクリエイトして現代芸術家、彫刻家、教育者、音楽家、社会活動家、哲学者となって行きました。

これはボイスの作り話という説もありますが、犯罪に関係しない限り本人の話が真実でしょう。


フェルトで包まれていると生命が再生するんだ。

あるかもしれないと思いました。

それからしばらくして、羊たちの毛はいつも綺麗で匂いがしないのは共生している微生物が匂いの元を水と炭酸ガスに分解するからだと微生物研究家に教わりました。

匂いがするとオオカミに見つけられて食べられてしまいます、羊と微生物はお互いに助け合っているです。

自然界は賢い連鎖で成り立っています。

羊の毛の中で微生物は餌と住処を確保し、羊は身体を清潔にしてもらうことで共生の関係が成り立っているのです、匂いだけではく傷の化膿を防いだり、悪い菌から体を守ったりしてお互いを助け合っているのだそうです。

なるほど道理にあっている、羊毛は自然と共生する免疫空間のベースになる素材です。


□ アリゾナで採れた、空気を綺麗にする、匂いを分解する壁を塗ります

壁の中に羊毛を入れた次はプラスターボードを貼り仕上げをします。ここで選択したのはアリゾナの砂漠で採れた植物の化石から作られた塗壁材を使いました。

アリゾナの塗壁

アリゾナの砂漠で採掘される植物の化石を粉砕した壁材

この頃、自然素材として結構使われることが多くなってきた塗壁に珪藻土があります、海の中で発生した藻が堆積して化石になったものです。これを粉末にして塗壁として使います。

どちらも同じ植物の化石でできた自然素材の塗壁です、素材は多孔体で細かい穴がたくさん空いています。この穴によって湿度を調整したり、空気中の細かい埃を除去したりします。細かい穴の中には微生物や善玉菌が住んでいて、匂いの元を分解したり悪い菌を取り除いたりします。

天然の空気清浄機のようです。

私たちが選んだのはアリゾナの砂漠で採れた素材です、海の落ち着いた感じよりも
砂漠の明るく元気な感じの方を選びました。

ホリステック的にみると採取された場所の磁場も考慮に入れてあります、アリゾナのセドナは世界三大パワースポットといわれ、”ボルテックス” エネルギーの渦巻くところと言われています、そこの大地で何万年も眠っていた植物の化石を使いました。

ここはいい磁場の空間になるはずです。

さらに、塗壁の小さな穴に住んでいる微生物が活性化して天然二酸化炭素を出します、室内の観葉植物は天然の二酸化炭素を吸って元気になり美味しい酸素を出します。
ここは空気が美味しいと言われる理由の一つです。

ここでも自然の賢い連鎖が起きています。


□ 床は炭と和紙でできた床暖房と分厚い床板を貼ります

この治療院の大きさは15坪ほど、ベット数は5つです。
以前は業務用の大きなエアコンが入っていて冬場と夏場はフル稼働でした。

今は羊毛を壁の中に入れたので家庭用エアコン1つで十分になりました。

大幅なコスト削減です、室内の温度変化が少ないのでエアコンも余り働家内ので電気代も少なくなりました。

バランスがいいとコストも削減、嬉しい連鎖が起きます

冬場は足元から暖めるために床暖房を設置しました、炭と和紙でできた床暖房です。炭は昔から土壌と磁場改良のために床下や土に埋めてきました、昔からの知恵です。ここでは炭と和紙でできた床暖房で磁場の改良をします。

無垢床と和紙と炭の床暖房

和紙と炭で出来た床暖房と厚い無垢の床板

炭は電気を通します、炭を粉砕して和紙で挟み込み通電すると理想的な面発熱が起きます、なおかつ炭素は規則的な波長を発することで規則正しい磁場を作り出します。

ここではお水やお酒をコップに入れて置いておくと美味しくなるそうです、分子のクラスターが無くなるので滑らかに感じるのでしょう、同じように血液の流れもよくなって身体にもいいはずです。

その上に厚さ18ミリのホワイトメイプルの無垢床材を敷き詰めました。塗装もオイルも塗りません、このくらいの暑さになれば木の持つ油分でいずれ滑らかになるので何も塗らずに汚れ防止に酵母菌を塗ってあります、それで十分です。

今まで一度も手を入れていませんが汚れもつかずそれほど変色もしていません。樹種を選んで厚みのある床材を使えば塗装はさほど必要ありません、これも木の持つ力です。

□ ここでは天然木材をふんだんに使いました。

まるで森を創るように。

木材を使うときに気をつけることを木こりと棟梁が教えてくれました。

日本民族は遠い昔より木々と共にありました、住居も神社やお寺も木と共に進化してきました。森林や大地と関係の深い農耕民族であれば当たり前のことです。

若い頃、建築現場で年配の頭領に言われたこと。

「木には位があってな、我々はその位をきちんと守らなくてはいけない。位の高いものを下に使ってはならないし、位の低いものを上に使ってもいけない。なぜならバランスが斉わなくなるから、気をつけてくださいよ」

頭領になるには長い修行の時間が必要で、教わることはほとんどが口伝です。それも必要な時に言われるだけで、こちらが知りたいと思わなければ教わることはありません。教科書もカリキュラムもないのでその現場で聞いて身体に落とし込み、次の現場でまた新しい知識を入れて身体に落とし込んでゆく。新しい知識を落とし込む度に以前の知識と身体感覚がアップデートされる。そうすると知識や身体感覚と繋がって、やっと腑に落ちて知恵と技に変化するのだそうです。

最高峰の頭領になると、建築的知識、技もさることながら宮司のような役割も担っていて、神さまの次元と繋がって神託を受けることもできたそうです。

「ここに建物を建ててもよろしいでしょうか」と天に聞くのです。

自然を相手に建物を造り、内の人たちを守らなければならないので、目に見える現実的環境から目に見えない運不運、魑魅魍魎、これからやってくる災害まで考慮しないといけません、風水師や陰陽師のような役割も担うのが頭領だそうです。

しかし、残念なことに本当の棟梁にはほとんど巡り会うことがなくなりました。近年、自然素材で家を造ることが少なくなり、家は買うものとなります。作り手と住む人の乖離が始まり、家に求められるものが経済と表面的な形だけとなり建物に対する知恵と技も必要がなくなりました。

美しくもなく、生気も感じられず、そこに居たいと思う空間が無くなっているのはその辺りが原因でしょう。

さて、空間を斉えるには目に見えないところも含めて適材適所に木材を配置して、バランスを斉えると空間が気持ちよくなります。逆にそうでないと乱れが生じて災いを招くのだそうです。

確かに土台は水に強い木で造らないと腐って家が倒れます、杉は細かい穴がたくさん空いていて強度が低いので梁には使いません。天井板や外壁材、家具や樽などに使います。それぞれの特徴に合った場所に使われます。

ちなみに位の一番高い木は、一位(いちい)という木です。聖徳太子が持っている笏(しゃく)という木の板状のもの、今でも天皇陛下や神主が祭典時に携えているのを見ることがあります。

笏は一位でできていて階位の中で一番上の意味を表します。物質的には正装の一部ですが瞑想の安定性を高めたり、インスピレーションを受け取るアンテナのような役割があります。

神棚に祀られる植物はサカキです、神様が降りるヨリシロとされ木辺に神と書くのが榊です。

檜も明治以前は神社仏閣、高貴な場所にしか使うことが許されませんでした、極楽浄土を再現する木なので庶民には縁がありません。まあ、それを羨むこともありません、それが道理ですから。

高野槙も空海が高野山を守るための霊木として山の周りに植えました。それらの木は邪気を払う役割を持っていました。

空間を斉えるには、木の物質的特徴と霊的特徴でも斉えることが大切になります。それらが斉うことで乱れのない空間になり、自然治癒力を高め免疫力が高まって行きます。明治以前は当たり前だったことです。

それでは私たちが使った木材をみてみましょう。

□ 玄関扉は千年前の屋久杉、引手はウェンジ 

日本では玄関は福が入ってくるところとして大切に造られてきました。玄関で使う扉は材料やデザインもこだわり大切に扱われてきました。

玄関扉は屋久杉で造りました。

1000年前の屋久杉の扉

玄関框は厚み5センチの楠

屋久杉は千年を越えないと小杉と呼ばれます、一千年の記憶を持った木のみが屋久杉と呼ばれます。

屋久島は熱帯気候で雨が多く降ります、暖かく湿気が多すぎる環境は植物にとっては過酷です。腐敗菌を活性化させ、あらゆるものを腐敗させ分解します。

そのために屋久杉は腐敗菌に対抗する物質を体内に多く蓄えます、それが一千年を越える生命を生みだすのです。

木は伐採してからその年輪分の年月で強度のピークを迎えます、そして同じ時間をかけて朽ちてゆきます。千年生きた屋久杉は千年後に強度のピークを迎えることになります。ほぼ永遠に使える玄関扉、幸福を呼ぶ場所には一番相応しい扉です。

ウェンジはアフリカ黒檀とも呼ばれ仏壇にも使われる銘木、屋久杉と合わせるとすればこれがベストバランスです。一方であまりに品格の違う木を使うと途端にバランスを壊して陳腐なものになります。福をお迎えする玄関としては残念ながら失格、福には来てもらえません。

現在、屋久島は世界自然遺産になっているので屋久杉は伐採できません、自然倒木のみ製材して販売されています。私たちが使った屋久杉は江戸城を築城するときに島津藩が伐採した時に残った根っこの部分です。斜面での伐採なので根っこから8尺ほど土に埋まり残っていたもので400年前に切られたものです、屋久杉が持つ耐候性で腐ることなく残っていたものです。普通の木材ではありえません、屋久杉は天然の抗生物質を持っている建材のひとつなのです。

製材所で表面を削ったときに芳醇なスギ材の香りが立ち登りました、まるで眠っていた屋久杉が目を覚ましたようでした。

この玄関なら邪気を払い、幸福を迎えられる
かもしれません。


□ 玄関框は楠の無垢板、塗装はしません

屋久杉の千年には及びませんが100年の5センチ厚の楠無垢板がお客様をお迎えします。
クスノキは独特の芳香を持つので、「臭し木(クサシキ)」が語源です。またクスノキから防虫剤や鎮痛剤も作られるので「薬の木(クスリノキ)」が語源とも言われます。

防虫、防腐効果、鎮痛、消炎効果や強心剤としても使われました。自然の木材はそれぞれに特徴を持っています、それを理解して適材適所にバランス良く配置すれば病気を寄せ付けない免疫空間になります。


□ カーテンレールはタモの木カーテンはリネンです。

ほとんどの治療院や病院は天井から吊るさたカーテンで仕切られています、カーテンレールと吊り下げる金具は金属でできています。

ここまで天然素材を使ってくると、金属製のカーテンレールがむき出しなのはなんともいただけません。そこに化学繊維でできたカーテンが吊られているのもなんだかなー、という感じです。

そこで造りました、カーテンレール受けはタモ材で角を丸めて優しい形にしアルミのカーテンレールを埋め込んで見えなくしました。

カーテンは麻の布で作りました。麻は日本人には遠い昔から縁の深い植物です。大麻布といわれる繊維で縄文時代から衣服として使われていたり、天皇が即位する時に最初に行う大嘗祭の大嘗宮の儀で天照の供物アラタエは麻で作られた織物です。

天皇はリネンとシルクの布を持って悠紀殿(ユキデン)に一人で入り、神様と食事をし、ひと時を過ごします。そうすることで神様と繋がり神託を受けることが出来るようになるそうです。麻と絹は神さまとお話しするときに必要なもののようです。

登山家から聞いた もうひとつの麻の話

登山家はエベレストを登頂するときにシェルパにガイドを頼みます、タイガーと呼ばれる最高のシェルパは麻のリュックを背負ってガイドをするそうです。

8000メートルの山では雷雲の方が下にあるので雷が下から登って来るそうです、避けようがありません。麻のリュックは下から登ってくる雷を麻が吸収、拡散して衝撃をなくしてしまうそうです。シェルパは雷除けとして麻のリュックを背負って8000メートル超えの山をガイドするのだそうです。

タイガーは世界屈指のクライマーよりも遥かに多くエベレストに登っているのです、そのタイガーが選ぶのは現代的な高機能のリュックではなく麻のリュックだそうです。麻と電磁波の関係を知っているのでしょうね。

ご興味があれば麻のことを調べてみてください、興味深いことだらけです。そもそも一万年前の縄文時代から生活の中に取り入れられていました。
神社のしめ縄や修祓の大幣に使われたり、神社でいただくお札は大麻といいます。

麻は神様系だけでなく薬品、食品、化粧品、燃料からプラスチック、建築建材と幅広い用途がありました。

リネンのカーテンと木のレールと植物

木にカーテンレールとリネンのカーテン

縄文時代から使われていた麻は戦後GHQの日本占領政策として栽培や加工が禁止されてしまいました、日本人弱体化政策の一つです。なのに現在、アメリカでは麻の効能が注目され様々な研究がされ始めています。

もうそろそろ憲法の見直しや封印された文化のことを見直し、アメリカから自立、独立をする時期になってきたかもしれません。

さて、この治療院では仕切りを麻のカーテンにしました、麻は抗菌性・消臭性に優れているうえ、農薬に頼らずに育つ1年草です。すべての部分が利用可能な上、土壌改良までするという素晴らしい植物で、化石燃料などの枯渇性資源にたよらない循環型社会に貢献できる植物です。

そしてホリスティック的には電磁波を吸収して拡散し磁場を安定させます、目指す免疫空間には欠かせない素材でした。


さて鍼灸師と建築家がコラボした免疫空間の治療院は先代の月命日にリニューアルオープンを迎えました、待ち侘びた昔からの常連さんがこぞってやって来、スタッフにも新しい空間を喜んでもらえました。

そして、誰もが空気が美味しいと言いました。

まるで森の中にいるようですと言いました。

□ コロナに負けない免疫空間

それから数年の後、世界はコロナ禍の真っ只中にありました、世界中未曾有の出来事です。人々は原因もわからず、治療方法もはっきりしないのにワクチンを我先に打とうと大騒ぎです。

政府は緊急事態宣言を出しまくり、不要不急の外出を禁じ我々の自由を奪い、正確な情報も出さずに感染者が急増したのは飲食店が感染源だと、お酒の販売も規制しました。

世界中を巻き込んで大騒ぎです。

でもこの治療院はいつもと変わることなく、お客さんはやってきました、外に出て活動ができないので体調維持のために治療院にやって来ました、特にここは空気が澄んでいて安心感があるのでしょう。

ここは延べ人数にしたら有に五千人を超える、多くの人の出入りがあったにもかかわらず、お客さんもスタッフも誰一人として感染者を出しませんでした。

この治療院の免疫空間は最大限に機能をしています。10年前に人々の免疫力を高めて健康になれる空間を造ったら、それを試すかのようにコロナ騒ぎがやってきました。

私たちの造った免疫空間はコロナに負けませんでした。というよりも縄文時代よりつづく日本建築を正しく理解すれば、人間が本来持つ身体能力、免疫力は再生されるはずです。一万年もつづく叡智を現代にアップデートすれば本来の正しい住空間ができます。

住空間も戦後から続く安価な経済と不必要な便利さから脱却する機会が訪れています。

自然治癒力を高める快適空間は、住宅はもちろん幼稚園、病院、レストラン、にも最適です、小さな子供が喜ぶ空間です。

その3につづく


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