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考察の時間です 山の散歩 -1-

walking meditation

ウォーキングメディテーションとは歩きながら精神を集中させる修練を指します。

少しゆっくり歩き出し、歩みに合わせて呼吸を調整します。
息を吸いながら2、3歩歩き、息を吐きながら3.4歩歩き呼吸のリズムを見つけます。自分に合ったリズムを見つけたら呼吸と歩みに意識を集中させて山の中を進んでゆきます。

カレンは後をついてきながら何か気になる気配を感じると横道にそれて木々の中に入って行きます。

「おやおや、何かいたかい?」

と聞いたところでもう居ません。
やれやれ少し歩みを緩めて、ゆっくり一人で進んでゆきます、
そのうち戻ってくるでしょう。

しばらく歩くと、満開の椿の群生に出会いました。
あらまあうれしい春模様です、メディテーションのおかげでしょうか。
ラッキーがやってきました。

mindfulness

マインドフルネスとは今この瞬間に起きていることに意識を集中させることです。メディテーションを行いながらマインドフルネスの中に入って行きます。

「うつくしい」

とつぶやいた瞬間、鳥たちの鳴き声が聞こえて来ました。鳥たちは満開の椿の花の蜜を吸うために集まっています、何種類もの鳥たちがあちこち飛び回りながら楽しそうに花の蜜を啄んでいます。

何種類いるのだろうと問うと5種類と浮かんできます、ヒヨドリとヤマガラ、メジロ、まだ下手なウグイスの鳴き声も聞こえたので5種類くらいはいそうです。

何羽くらいいるのだろうと問うと75羽と浮かんできます、鳴き声がうるさいくらいなのでその位はいるかもしれません。

メディテーションの中にいると自然にちょっとした疑問がすぐに解決します、便利ですね。

さらに耳を澄ますと風の音が聴こえてきます、遠くで電車の走る音も聴こえてきます。風で木の枝が擦れ合う音も確認できます、それどころか木の根っこが風に逆らって踏ん張るグゥイーッという音も聴こます、最初は何の音か分からなかったのですが風の動きと同調して聴こえてくるので根と土の擦れあう音でしょう。

なんとも力強い音だなあと聴いていると根の下を流れる地下水のリズムが聴こえてきます。常緑樹の葉っぱが新芽に押されて落ちながら他の葉っぱにあたって一緒に落ちる音が聴こえてきました、サラサラ、サラサラと雨の音のようです。

意識が集中するとそんな音まで聴こえてきます。
まるで自然と繋がっているようです、意識しなくても自分の手足が同時に動かせて何に触れているのか判るように自分のまりの自然がどうなっているのか、何があるのか判るような感覚です。

そしてなんとも気持ちがいい春の息吹の中へ入っていったような感覚を楽しめました。

「わん」

足元でカレンが鳴きました。

「おかえり」

さあ、家に戻ろうか

そういえば現世では、東大卒のご夫婦がこの世の見栄と欲に繋がって欲深き人々と愚かしい世界へ向かいました、バカですよね。

あの世の叡智と美意識とつながればエレガンスな宇宙地図を手にして闇世の国から船を出せたのにね。

世界がどんどん複雑になってきて、悪党が暗躍し怪しい情報や我欲な計画が蔓延して自分で判断することが困難になりました。
古い道徳や今では役に立たなくなった哲学、宗教では判断の基準にならなくなりました、あれあれという感じですね。

目に見えない何と繋がるかが大切な時代になってきました、Apple Watchにもマインドフルネスのアプリが入っていて、時々時間をとってマインドフルネスをしてくださいとSiri に言われます、ありがたいですね。

さあ、エレガンスな宇宙地図を手に入れて、高次元の叡智と美意識を持つ自分と共に判断する時代へ 

Here we go.





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