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自分でできる子に育つ、ほめ方・𠮟り方

モンテッソーリ教育、レッジョ・エミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士が語る

島村華子

「ほめる」「叱る」の声掛け次第で、親子関係や子供の育ち方に大きな影響がみられる

モンテッソーリ教育・・・自主性→個人に基づくプログラムのカリキュラム

レッジョ・エミリア教育・・・社会に貢献できる、民主主義教育のカリキュラム

⇒どちらも、子供に対する絶対的な尊敬・尊重を基盤にしている

自分でやってみたい自主性を尊重し、わき役に回り、子どもが探求心を満たせるような環境づくりに励む。ともに学習者であるという謙虚な姿勢を忘れずに子どもと接する。

大人の期待や価値を押し付けない子育て

①自分でできる子に育つほめ方

ほめ方の種類には3つある

⑴おざなりほめ・・・どういう所がどういうふうに良かったのか具体性に欠ける中身のない表面的なほめ方→すごいね!上手!

⑵人中心ほめ・・・性格や能力、外見などといった表面上の特徴を中心に褒めるもの→優しいね・頭がいいね・かわいいね

⑶プロセスほめ・・・努力、過程、試行錯誤した手順を中心にほめるもの→頑張って最後までやりきったね、失敗してもあきらめなかったね、いろんな方法を試したね

⇒この中でしてはいけないのが、「人中心ほめ」と「おざなりほめ」。自分でできる子に育つほめ方は「プロセスほめ」

よいほめ方のポイントは「成果よりもプロセスをほめる」「具体的にほめる」「具体的な質問をする」

心から感心したときには「すごいね!」と本音で言ってあげる。これはおざなりほめとは異なる

②自分でできる子に育つ叱り方

罰を与える𠮟り方、飴とムチのような方法はNG

それをやってしまうと↓

⑴より攻撃的、反発的な態度を生み出す

⑵力を使った問題解決方法が正当化される

⑶親子関係にヒビが入る

→さらには自分のことしか考えられない自己中心的な子供になってしまうという

上手な𠮟り方4つのポイント

1、「ダメ!」「違う!」を使わない。否定的な言葉は使わず、肯定的な言葉を使う

2、結果ではなく努力やプロセスに目を向ける

3、好ましくない行動の「理由」を説明する

4、親の気持ちを正直に伝える。「わたしメッセージ」

③子供とつながる聞く習慣

子どもの話を深く聞く「アクティブ・リスニング」

→話し手に対して100%の注意を向けてその人の話を無条件に聞き入れること

長所・・・「自分の話を批判せず、理解してもらえる」という安心感をもたらせるため、言い訳をしたり、駆け引きをすることなく、子どもが自分自身を振り返ったり、自ら解決策を考えることが出来るようになる

子どもとぶつかる7つの習慣

⑴批判する

⑵責める

⑶文句を言う

⑷脅かす

⑸罰する

⑹目先の褒美で行動をコントロールする

⑺がみがみ小言を言う

子どもとつながる7つの習慣

⑴応援する

⑵励ます

⑶アクティブ・リスニング

⑷信頼する

⑸尊重する

⑹違いを話し合う

⑺受け入れる


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