B線TNS日記 65 ほんの少しのギャル化
某月某日 TNSにて
先日髪を染めた。今までもハイライトをおとなしめに入れてはいたのだけど、今回はインナーカラーという内側の髪にカラーを入れる方法で、耳のあたりの内側をがっつり金髪にした。
母になって以来、美容院は3か月に1度ほどしか行かなくなったので、髪を染めるのは避けていたのだけど、ハイライトやインナーカラーであれば、伸びてきたときに根元が黒くなってプリンのようになってしまうのを避けられてよい。今回も大好きな美容師さんHさんにいろいろ相談して施術してもらった。
人に会ったり外出する機会が減りに減ったにもかかわらず髪を染めた理由。それは日々いちばん頻繁に目にする鏡の中の自分の姿に飽きたからだ。
真っ黒な髪の中に、ひと房の金の髪があると気分があがる。
ひと月に2回程度髪色が変わる長男の影響もなかったとは言えない。彼もきっとこの世の中の閉塞感をそういう行為で紛らわせているのかもしれない。状況が膠着しているなら自らが変わってなんとか場面を動かそうとしているのかも。(長男の髪色の話はこちら↓)
あとはコテを買った。ヘアアイロンというものである。
くせっ毛だし、ショートボブだし、なにしろずぼらな性格ゆえ、シャンプーして乾かしたそのままの髪でいたのだけど、髪を切った後Hさんにいつもアイロンでくるんとひと巻きしてもらうだけで雰囲気も変わり、ひとにも褒められたりするので自分でもやってみようと思ったのだ。そしてアイドルになるのを夢見る次男も、前髪を巻いてほしいと言っているので買ってみた。
コテの色は薄いピンクで、いかにも女子の持ち物という感じだ。なんとなく気恥ずかしい。何度か練習して寝ぐせを直せるところまではいった。ひとの髪を巻いてあげるほうが自分の髪をするよりも簡単で、次男の前髪を巻いてあげたらとても喜んでこちらまで嬉しくなった。
金髪にコテ。20年以上前に横目で眺めていたギャルの姿が浮かぶ。ルーズソックスも、つけまつ毛も、安室ちゃん(同級生)もすべてスルーしてきた身としては、そのギャル的な文化を自分の中に落とし込んでこられなかった反動が今来ているのかもしれない。
違うか。
よろしければサポートをお願いします!いただいたサポートは今後の記事の取材費としてつかわせていただきます。