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採卵をしてきたよ!!!


備忘録のようなもの。
長くて取り留めもない文章。
それでも誰かの役に立てれば。


1週間近く、時間を気にしながら点鼻薬や自己注射を行っていたから、採卵前日の何も投薬の無い1日が逆にソワソワしてしまった。


前日22時以降の食事は禁止。
当日の朝の食事も水分も禁止。朝食抜きよりも、水分禁止の方が心がそわそわする。水が飲めないんだと思うと、さらに喉が渇いてしまう。


10時からの採卵だったので、9時に来院するように言われる。受付にて書類と採取した精子を提出し、血圧を測って診察待ち。
血圧を測るあの機械は嫌いじゃない。全体的にギューッとじわじわ締め付けられ、それと共に腕で拍動を感じる。測定結果は111/71だったけど、これが正常値なのかどうかいまいちピンと来ていない。


いつも通り内診台にあがる。エコーを使って排卵してしまっていないか、卵胞の発育具合を確認する。

左右差はあるものの、全体的に前回の診察よりも育っていた。大きいものだと25mmくらいの大きさがあってホッと一安心。左側がメインになりそうだねーと言われる。なんでもいい、ちゃんと育った質の良い卵が取れさえしてくれれば…!!


処方される薬の説明を受け、診察を終える。受付にて内金の5万円を支払い、4種類の薬を受け取る。
今日の夜から飲む抗生剤と整腸剤。明日からのルトラールとカバサール。帰ったら日付を記入して管理しよう。


点滴用のルート確保をして、リカバリールームという名の控え室に通される。
パンイチになって、モノクロなギンガムチェックのワンピース型の病衣に着替える。スースーして落ち着かない。
御手洗の鏡で自分の姿を見た。腕のルートとネームバンドのせいで、病人感が出ていた。あまり見た事ない姿にクスッとしてしまう。


時間になると看護師さんに呼ばれ、採卵室に向かう。初めての手術室に、さすがに緊張した。
メガネを外し、ショーツも脱ぐ。いつもの内診台と似たような形ではあるけど、それよりもいかつくて大きい手術台に座る。座る時に病衣を捲りあげた。恥ずかしい。

声をかけられ、手術台が倒されていく。メガネを外しているので視界がぼやけて何も見えないうえに、室内の白い蛍光灯が眩しくて仕方なく、目を開けていられない。

確か3人くらいが周りにいた。それぞれがテキパキと動いているのが音でわかる。
「痛み止め入れますねー」「脚のところ開きますよー」と声をかけてくれる。心電図をつける時に、病衣の前のボタンをパチパチ外された。ふと冷静に「この格好恥ずかしすぎるでしょ、やば。」と思った。

内部洗浄しますねーと器具がガチャガチャ入って、生暖かい液体でジャバジャバされたのが少し痛くて気持ち悪かった。


そして静脈麻酔を投与された。声かけに返事をした以降の記憶があまりない。
かといって深い眠りに入っていくような、意識を失ったような感覚も無かった気がする。最中の痛みも感じなかった。声を絞り出して、呼び掛けに返事をしていた様な気もする。

しっかり覚えているのは手術台からストレッチャーに移動をしたところ。返事をして、介助してもらいつつ自力で移動した。運ばれて、控え室のベッドに移った。


重たすぎる目を開けて、裸眼でぼやけた視界でどうにか壁掛け時計を見た時、10:20~25くらいだった気がする。

すごく眠い。まるですごく深い眠りの途中で起こされたときみたいな、はたまた二日酔いの朝みたいな、身体が重たくて思うように動かなくてぼわーっと眠い。意識がふわふわしていた。
けれど意識のどこかで早く覚醒して帰りたいと思っていたのか、深い眠りにはつかなかった。


11時頃、培養士さんから結果を聞く。
採卵個数は6個!!
この個数であれば、ふりかけ法の体外受精と、顕微授精のハイブリッドができる。比率は卵と精子の質次第なのでまだ未定とのこと。

良かった。とりあえず採卵できたことが良かった。
質や、受精結果、培養結果などまだまだ段階も多いし安心はし切れないけれど、とりあえずよかった。



水分をとろうにも入っていかず、胃がムカムカして気持ち悪い。身体がだるくて、帰宅後はひたすらに寝た。久しぶりにこんなにダラダラ過ごした気がする。

吐き気やダルさは徐々になくなり、18時頃には普通にごはんが食べられるようになった。

ただ下腹部が痛い。生理痛のような、チクチク、キリキリする痛み。完全復活までにはまた時間がかかりそうな予感がする。


病院の方針で、胚移植は次周期に持ち越しする。
ここからまた一段と気をつけて、ちゃんと我が子を迎え入れる身体を整えていきたい。


精算がこわいけど、とりあえず。
おつかれさま、よくがんばったね。


オワリ

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