新時代のゲーム業界の小売りポジション

ゲーム業界の変化はめざましいですが、基本的な社会の構造ってそうそう変わるものではないなって思うんですが。そう考えたときに「いまのゲームの小売りの位置にあるものってなんなんだろう?」って考えた個人的な意見です。

ゲームセンターの役割

かつてゲーム昭和後期から平成中期までの間はゲームセンターは業界の中枢だった気がします。

具体的なゲームセンターの行動

・ゲーム機を購入してお客さんを呼び込む
・ゲームのプレイ料金をお店が得る
・飽きさせないように新規ゲームを購入して入れ替えなどの施策を行う
・ゲーセンコミュニティがゲーム攻略の深さを深める
・新規ゲームが入った場合は宣伝も行う

ゲーム業界というとハードやソフトを作ってる側の事を言われるけど、ここもゲーム業界の一部だし、ユーザーに一番ちかい場所でもあるので業界の中でも重要な部分だった気がします。

ゲームショップにも引き継がれる

ゲームセンターよりも家庭用ゲーム機が普及しだしたとしても、ここのユーザーに近い部分というのはゲームショップという形でのこっていった気がしてます。

・新規ゲームを仕入れたことを宣伝する
・ゲームを売って余剰分の利益を得る
・チラシなどで新作ゲームを紹介する

ゲームショップによっては店員さんがフレンドリーで駄菓子屋のような雰囲気でコミュニティの中心にもなっていた気がします。

また大型販売店などはそれ自体が集まる場所で、家族や友人などで集合したり遊んだりする場所に紐づいていた場合も多くて、それらもゲーム業界とユーザーをつなげる役目が大きかった気がします。

ゲーセンにしてもゲームショップにしても「ゲームが売れること」が自分の利益にもつながるので、業界の一翼の存在だった気がします。

ゲームを無料でダウンロードできる時代

昔のようにゲームセンターで何万円も100円を使う人も、ゲームショップに深夜から並んで買う人も少なくなってきた昨今。
ゲーセンもゲームショップをユーザーがその役目を見出しにくくなってる気がします。

ただ、ゲームの構造として作り手がただ作ってるだけ。当然SNSやら広告記事をだしたりしますが、"ユーザーとの近い位置でゲームを紹介する"という機能が何かしらで残っているとしたら、それは配信者なんじゃないかと個人的には思います。

人気配信者がなぜゲーム配信をするのか?を少し考えて

・ゲームが好きで広めたい (コミュニティを広げたい)
・人気のゲームで自分の配信の視聴数をあげたい
・視聴数を上げることで収益をあげたい

コミュニティ、ゲームの宣伝、自身の収益の3大要素がここにもあるし。現代社会においてのゲーム業界の重要視される部分が強くなりそうな気がしてます。

誰しもがゲーセン経営者やゲームショップの店長になれるような時代になってきたんかもな、、とも思いました。

ゲームと配信と収益

配信者というと1個人であることが多いので、ゲームセンターやゲームショップと同じだ!っていうとなんとなくイメージがわかないので、奇抜すぎる考えな気もしますが。実際配信によって売れてるゲームも山ほどあるのであんま遠からずな気もしてます。

そうぼんやり考えていたら、最近よく「配信でやったゲームの収益はゲーム制作者にも還元されるべきだ!」みたいな考えがちょくちょく見受けられるのも、それは「ゲームショップめっちゃゲームが売れたらなインセンティブで返金するべきだ!!」みたいなものなんじゃないかな、とも感じるような気がしてきました。

ゲーム配信者もスパチャやら視聴広告費をえるのも楽してるわけではないとも思うので。。

相互的に大きくなって、ゲーム業界全体が拡大するような流れになってくれると嬉しいですが。。


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