×ボタン決定
PS5 の初期設定で✖ボタンが決定なのはもう結構前の話題だけど
北米版でローカライズしてると昔から✖ボタンが決定だし、もう日本のユーザーの間でも一部で浸透してた気がします。
✖決定問題、そもそもなんで起こった?をもうちょっと考えてみました
もう、「 セガハードが北米で浸透してて、奥にA(決定ボタン)があったのと、手前にAボタンのファミコン配置との差から生まれた 」 ってのは定説でそれも浸透しきってるのでもうちょっと突っ込んで考えてみました。
セガのルーツはアーケードゲームの会社ということもあって、家庭用はアーケードゲームのボタン配置をベースにしていると思っています。
アーケードゲームのボタン配置
下記はよくあるアケコンのボタン配置
だいたい左からABC もしくは XYZ みたいな感じになってる気がします。ジョイスティックに近い方から決定、キャンセル、その他ボタンとなっているのは操作しやすさも含めて自然な気はします。
アーケードゲームのボタンの数はもう複数あるのが一般的ですが、最初期はほとんどのゲームがボタンひとつでゲームの進化の過程でボタン数が増えていった経緯があるみたいです。
メガドライブのボタン配置
その後メガドライブが北米で大ブームになります。
流行った理由はまた別でみる必要がある気がします。ただボタン配置は流行った理由ではない気はします。
その時のボタン配置が下記の絵
下段にABC 、上段にXYZとあって内側から並んでいます。アーケードゲームっぽい。
コントローラーにおいての決定ボタンは、タイトル画面で最初に押すという意味もあるので、やっぱり頭文字だったらA、数字だったら1とかになるので、欧米人は奥の方に指を押し込む動作に長年慣れていった気はします。
ファミコンのボタン配置
北米では大人気だったメガドライブですが、日本ではファミコン、スーパーファミコンが当時人気だった気がします。
このボタン配置はその後、PCエンジンだったり、プレイステーションだったり、元々ファミコンのファーストパーティで行ってたゲームハードメーカーにも影響を与えて決定ボタンは外側という定石が日本ゲームハード界で浸透していった気がします。
この差から日本人は外側決定ボタンで欧米では内側決定ボタンの差が生まれて、結果×(Bボタン)で決定というものが生まれたという定説だと思います。
っていうかなんでファミコンって外側決定なんだろう……
このボタンの並びは日本語の並びにも通じるとか、いろんな説がありますが、どれも確定ではない気はします。
ただ、過去の任天堂宮本さんのインタビューで「ファミコンの十字キーはゲーム&ウォッチで採用されていたものを参考にした」というのがあった記憶があります。
確かに調べてみるとゲーム&ウォッチのドンキーコングには十字キーがありますが。ボタンはひとつなのでファミコンのコントローラーとは少し違う気がします。
ゲームウォッチかぁ
なんか調べてみると画面の関係もあって左右にボタンがあるのは少なくて、こう上下にボタンが配置されている気がします。
ゲーム&ウォッチからの進化を無理やり考えてみる
ただ、ゲーム&ウォッチを含めて、携帯ゲーム機ってやっぱり外側をつまんだ操作が多い気がします。できるだけ画面を見たいので外に指を置きたいというか。。
また、ゲーム&ウォッチベースというのを元に独自の想像してみると
画面を消して、
上から潰す(?)とボタンが下がる?そうするとAが外側、押し出されてBが内側に移動する気がします。。
どちらにしてもコントローラーをつまんでプレイする癖がついてると、外側にAボタン(ジャンプだったりよく使うボタン)がある方が、プレイしていて操作感が良い気は確かに想像できます。
ファミコンはゲーム&ウォッチの成功を継承した結果なのかもしれない
なんかまとめると、「それまでやってたプレイ感覚に近い状態にしようとした結果と遊んでみたところで結果的に今の配置になった」のではないか?と思いました。
PC の世界でもそれまで使われてた CP/M を系譜して成功したように。世の中で広まっている物を捉えるかが大分鍵になっていたのではないかなとは思いました。
ただ、系譜を伝承しつつ、新しいものを作っていくことの歪って、やっぱり大変だなぁって思う最近です。
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