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縄文短歌 ハチとナウシカ

 みなさんに引かれることを覚悟しつつ、あえてノロケ話⁈をかきますので、しばしお付き合い下さい。
 ストリート出身(いわゆる野良)のハチは、妻の勤め先で保護された時には仔猫だと勘違いされました。それは、あまりにも怯えて身体を小さくしていたからです。最初はゲージの中にいても、人の気配がすると目をまん丸に開いて唸っていました。毛を逆立てて牙をむいて‥‥。そんなハチを、棒の先に縛り付けた歯ブラシで撫ぜたりしながら、妻は少しづつハチとの距離を縮めていきました。しばらくして唸らなくなったハチに安心した妻が、ゲージの中に手を入れたとき、その“事件”は起きました。目の前を通った妻の人差し指を、ハチが反射的に噛んでしまったのです。それを見ていた私は、アッと声を出しそうになったのですが、妻はハチに噛まれた指をそのままにして、「こわくないよ」といいながら、もう片方の手でそっとハチを撫でました。その時からです、ハチが変わったのは。今ではすっかり家族の一員となったハチは、妻が家の中のどこにいても、ついてまわるようになっています。

恐妻の歌
より高くより遠くへと目をやれど歌が咲くのはいつも足もと  
 
歌をみて何やってんのと笑う妻 笑わば笑え大真面目です
 
共に生き共に死のうと言ってみた 妻のたまわく「あとは結構」 
 
犬猫にとっては菩薩なんですがヒトにはきびしいうちの妻です
 
ハチとナウシカ
オレだって悪気なかったでも指が目の前に来て思わずガブリ
 
このヒトにぶん殴られると覚悟して小さくなったオレがいたんだ
 
噛まれても指を噛ませたままにしてオイラを撫でる母はナウシカ
 
あれ以来匂いを嗅げばキュンとしてオレはあなたのストーカーです

 猫曼荼羅
眠ってる妻を囲んでタマトラとハチが描くよ猫の曼荼羅
 
曼荼羅の大日如来の定位置で寝息を立てる妻がいました
 
知らなんだ妻が大日如来とは如来が毒舌だったとは…ん?
 


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