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論語物語 (下村 湖人)

10数年前から、読んだ本の “個人的な覚え” をBlogに残していました。
その振り返りもかねて、今回から改めて、noteにアーカイブとして再録していくことにしました。

 最近、下村湖人の「論語物語」を読みましたが、論語における孔子の教えはいくつかの点でキリスト教の教えとの類似点があるように感じました。
 広く生きるためのよすがとされる思想は、根源的なところでやはり普遍性を有するということだと思います。後の「性善説」や「性悪説」で象徴的に語られる人間の本質については、極めて自然の在り様を基本としているようです。

 また、孔子の教えにおける行動規範として「礼」が語られていますが、これは、併読していた「やりなおし教養講座」において村上氏が語る「規矩」に類似したものと理解しました。
 村上氏は「規矩」に反する行為をすることは恥と感じるべきで、その感情がそういうことはしまいという向上意欲につながると語っています。さらに現代社会における規矩の欠如を嘆き、自身の中に規矩を堅持している人を「教養人」としています。


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