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自由訳 イマジン (ジョン・レノン&オノ・ヨーコ)

 この前読んだ、オノ・ヨーコさんの「グレープフルーツ・ジュース」ジョン・レノンの名曲「イマジン」のベースになったとのこと。

 で、今回は、その「イマジン」です。
 1962年、「ビートルズ」としてレコードデビューしたジョン・レノンは、1969年に前衛芸術家のオノ・ヨーコと結婚しました。1970年にはビートルズ解散、その翌年「イマジン」が発表されました。

 この本は、その「イマジン」の歌詞を、作家・作詞作曲家・写真家等いくつもの顔をもつ新井満氏がそのメッセージを汲み取って訳出したものです。

 新井氏によると、その際、2つの制約を自らに課したといいます。
 ひとつは、「原作詞のコンセプトは絶対厳守すること」、もうひとつは、「できる限りわかりやすい日本語で表現すること」でした。

(p5より引用)
 イマジン
 イメージすること
 心の中で想い描いてみること
 そして
 現実の向こう側に隠れている
 真実の姿を
 見きわめること

 「グレープフルーツ」は「命令形」でした。
 「Imagine」も命令形ではありますが、「想像する」という行為は、強制されたものではない “一人ひとりの想いの自由な広がり” を連想させます。

(p16より引用)
 だから
 イマジン
 ぼくは
 イメージすることにしたんだ
 ・・・
 そうしたら
 心が自由になって
 新しい世界が見え始めたんだ
 最初はむずかしそうだったけど
 やってみたら
 意外にかんたんなんだよ

 「詩と写真のコラボレーション」という点では、先のオノ・ヨーコさんの「グレープフルーツ・ジュース」と同じです。
 が、こちらの本は、優しいことばに、直感的にイメージできる写真が添えられていて、誰が読んでも「イマジン」にこめられたメッセージを素直に感じることができます。

(原作詞より引用)
 You may say I’m a dreamer
 But I’m not the only one
 I hope someday you’ll join us
 And the world will live as one



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