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在宅勤務のセキュリティ対策、できることから〔気になる記事(日経クロステック)〕

 先日、テレワークに関して「東京電力」のケースを紹介し、その中で「顧客情報の扱いが“肝”」との話をしました。
 その関係で、もうひとつ記事情報を紹介します。

 コールセンターもテレワーク実現 個人情報守る仕組み
   https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59035570T10C20A5000000/

 記事では、保険業界のコールセンターでのテレワークの導入状況の紹介に続いて、“セキュリティ確保の工夫”としてこういった記述があります。

 「パソコンは仮想デスクトップのため、画面に表示されている情報をオペレーターの私用パソコンにはコピーできない。(中略) しかし、これだけでは家族ののぞき見や画面の撮影を防げない。
 チューリッヒ保険はオペレーターと事前に誓約書を交わし、パソコン画面をのぞき見されない執務環境を整えさせており、セキュリティーに問題はないという。」

 通信業界のセキュリティルールをベースにした従来からの私たちの感覚では、
 ・いくら誓約書を交わしていても、画面を撮影されてそれが漏洩したら終わり! だから、在宅化はできない!
と考えて、「このやり方は採用できない」と、ここで思考がストップしていました。

 もちろん、そういう考えもあながち間違ってはいないのですが、とはいえ、「この程度の対応でテレワークを実現している保険会社がある」というのも歴然とした事実なわけです。

 ウィズコロナ、アフターコロナの社会環境下では、間違いなく「テレワークニーズ」は今まで以上に高まるのは確実ですから、「こういう業務ならやれる」とか「こういう方法ならここまでリスクヘッジできる」といったチャレンジは不可避だと思います。

 むしろ、対応準備を怠ることは、今後この業界でやっていく上で“致命傷”になっても不思議ではありません。
 単純に「できる」「できない」という“0 or 1 の議論”ではなく、半歩でもいいから踏み込んで「できそうな業務」に手を付けて “リアルなノウハウ”と“外に示せる実績” を積み上げておくことは、とても意味があると思いますね。


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