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パーセプションフロー・モデルは「未来の消費者行動」を描く|7冊目『The Art of Marketing マーケティングの技法』

音部大輔(2021, 宣伝会議)

パーセプションフロー・モデルを書いてみよう


ビジネススクールに通っていたし、マーケティングは嫌いじゃないというか、どちらかと言えば好きなのですが、自分には圧倒的に実践の経験が足りません。

現在は学校で広報と寄付募集の仕事をしていますが、このご時勢、学校にだってマーケティングは必要です。

学校の前は広告代理店で働いていましたが、小さな会社でしたし、手法を持ったプロフェッショナルな人材がいない会社だったので、仕事を通してマーケティングを学ぶことができませんでした。

何しろマーケティングの用語から、なじみがありません。

「ブリーフィング」とか聞いたことがなかったし、「ベネフィット」もそうです。
でもベネフィットという考え方は、これから仕事に活かしたいと思っています。

ブリーフィング:クリエイティブディレクターなどの専門家たちに仕事を依頼する際の説明
ベネフィット:機能と混同しがちだが、ベネフィットの記述は主語が消費者で、機能の記述は主語がブランド

音部大輔,2021「The Art of Marketing マーケティングの技法」(宣伝会議)


そんなわけで、「パーセプションフロー・モデル」、書いてみたいとは思っていますが、正しい方法で実施できるかどうかは自信がありません。

本を通して知識を得て、理論を理解して、手法を学ぶことはできます。

会社の中で誰もやったことのない手法を実施して学べることがまったくないとは言いません。

しかし、願わくばそうした手法を習熟したプロフェッショナルな指導者がいるチームでOJTで実践を通して学べたらどんなに良いだろうと思うのです。

自分が所属する企業に一体化し、最大限の貢献を行い、企業から得る金銭や精神的な報酬によって欲求を充足するモデルを「組織人モデル」と言い、それに対して、自分が所属する企業ではなくて自分が専門とする仕事と一体化し欲求を充足するモデルを「プロフェッショナル・モデル」と言いますが(太田1996,1998,2008)、たとえ自分がプロフェッショナル・モデルであったとしても、いやむしろプロフェッショナル・モデルであればこそ、マーケティングの手法を学び経験を積むためには、勤務すべき企業はきちんと選ぶ必要があったのだろうとつくづく後悔しています。

The Art of Marketing マーケティングの技法


The Art of War=孫氏の兵法
The Art of Marketing=マーケティングの技法


『孫氏の兵法』は英語では『The Art of War』と呼ばれていて、『The Art of Marketing』というタイトルはそこから付けられています。


『The Art of Marketing マーケティングの技法』では、「パーセプションフロー・モデル」と「カスタマージャーニー・マップ」との比較をしていて、その類似点と相違点を分析しています。

カスタマージャーニー・マップが現在の消費者の行動を扱う「現存する建物の見取り図」だとすれば、パーセプションフロー・モデルは「未来の消費者行動」を描くと言います。

私はカスタマージャーニー・マップは、勤務先のWEBサイトのリニューアルの際に、制作を委託したクリエイティブ・ファームが実施したワークにによって1回だけ経験したことがありますが、たった1回参加したくらいではもちろん、内面化するには至っていません。


さてさて、パーセプションフロー・モデルを実践する勉強会とか見つけたら参加してみるとして、何はともかく書いてみるとしましょう。

まずは寄付募集戦略についてですね。

次回、「パーセプションフロー・モデル書いてみた」をアップできたらいいなと思っています。
どうぞ、ご期待ください。

参考書籍
守屋 洋 , 1984 『孫氏の兵法』知的生きかた文庫

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