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童話「スーパーヒーローレボリューション」

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ファンタジーの賞に応募したことがあります。 今どきの童話ならきっとAIとシンギュラリティとメタバース(なんて言葉はまだ使われていない頃でしたが)だなって思って、未来の話を書きまし… もっと読む
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「スーパーヒーローレボリューション」あらすじ

2080年の未来は、AIが管理をしてロボットが労働をするので人間は働きません。人々の人生は遺伝…

童話「スーパーヒーローレボリューション」/#014 最終回

スーパーヒーローレボリューションズ誕生 14  カヴと僕は自動運転の車に乗り込んで移動をし…

童話「スーパーヒーローレボリューション」/#013

トム、テロを阻止する 13  ミュシャはモニター正面の後方、少し高くなっていて全体が見渡せ…

童話「スーパーヒーローレボリューション」/#012

エル・ドットのテロ攻撃 12  カヴが戻ってくると僕たちは地下の広間に集められました。  …

童話「スーパーヒーローレボリューション」/#011

カヴはボッコと話をする 11  管理局のロボットは車で迎えに来ていましたが、カヴはその車に…

童話「スーパーヒーローレボリューション」/#010

カヴ、不思議な話をする 10  2030年に世界を変えるような大きな出来事があった。戦争だ。地…

童話「スーパーヒーローレボリューション」/#009

ソラたちと再び出会う 9  部屋に入ってきた少年たちを見て僕は驚きました。そこにはソラとトムとチッチの姿があったからです。  「カヴ、不法侵入の子どもたちを連れてきました。」 と少年の一人が言いました。どう見てもソラよりも年下に見えるのに、ソラたちのことを「子どもたち」と言ったことが少しおかしくもありました。    カヴの前にソラたちが突き出されるとカヴがソラに向かって質問しました。  「君たちはジャンくんと一緒に居た子たちだね。どうしてここがわかったのかな?」  する

童話「スーパーヒーローレボリューション」/#008

ジャン、カヴと出会う 8  僕たちが家の近くまで戻ってくると、長屋の入り口のところで若い…

童話「スーパーヒーローレボリューション」/#007

ジャン、公園でオリンピックを見る 7  昨日、歩き回って疲れたせいで、僕たちは朝早くに起…

童話「スーパーヒーローレボリューション」/#006

ジャン、祖父母の家を探索する 6  翌日は月曜日でしたが、この時代の子どもは学校には行っ…

童話「スーパーヒーローレボリューション」/#005

ジャン、これからのことを考える 5  ソラのお母さんのフライドチキンは本当に美味しくて、…

童話「スーパーヒーローレボリューション」/#004

植肉を栽培するソラのお父さんたち 4  ソラの家は家と呼ぶにはあまりに粗末な長屋でした。…

童話「スーパーヒーローレボリューション」/#003

ジャン、ソラたちとソラの家に向かう 3  ソラたちの家は都市から少し離れたところにありま…

童話「スーパーヒーローレボリューション」/#002

ジャン、2080年に目覚める 2  人間は遺伝子のスペックによって生まれた時から階層が決められています。それは一生涯を通じて変わることのないものでした。スペックをプログラムした会社の社名の頭文字と遺伝子情報に基づく16桁の数字によって番号が付けられて番号による国家の管理が行われていました。番号は街のいたるところに設置されてあるAI付きの監視カメラによってスキャンされて、人々の行動のログがすべてデータとして収集されていました。    経済格差がある状態で秩序とバランスが保た