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甘ったるいチャイが恋しい~インド旅行記7~

宿で朝食のチャパティを食べた後、はがきを出しに町へ出かけた。順番を待っていると、インド人のおじさんが寄ってきておでこの真ん中に何かぺとっとして私の手の上に黄色い花(だったと思う)を乗せてきた。そして何かを唱え私に向かって手を出してお金を要求された。(ここでもか…)と思い、手に乗せられたものを丁重に返した。

その足で、アーグラーで出会った日本人の男性を尋ねに『クミコ ハウス』へ行ってみた。
姿が見当たらなかったので居た人に聞いてみると、昨日ガンジス川に飛び込んでおなかを壊して寝ているらしい(苦笑)私も昨日、ガンジス川に入ろうとチャレンジしてみたが、現地で買ったサンダルで鼻緒の部分を靴擦れしてしまい、茶色のガンジス川に足を浸すのがやっとの勇気だった。(その男性とはそれ以来、会うことはなかったなぁ。今は何してるんだろうね。)

残念だなって思い、ひとりで町中を散歩することにした。すると路上に少し高さがあって、ひと一人がやっと座れるぐらいのスペースしかない小屋の中で、長い白ひげ白髪のおじいさんがあぐらで座ってチャイを入れていた。やかんを高い位置持ち、滝のようにコップにちゃいをそそぎ入れていた。見惚れてしまう。汗がたらーっとたれるぐらいの暑い中で飲むチャイは、ふーふーしないと飲めないぐらい熱くて甘ったるかった。それがめっちゃ美味しかった。

じゃあ、おみやげでも探そうと町中をうろうろしていると、少年(10歳ぐらいかなぁ)に声を掛けられた。おみやげ物屋の子だったみたいで家族がいるお店に連れて行かれた。巻きスカートやスカーフなどいくつか値段交渉して買った。
そのあと、その少年が町中を案内してくれると言ってくれた。埃っぽい町中を歩いていると、その子の友達も合流した。2人はいい場所があるよって感じで案内してくれながら『フレンド、フレンド』って連呼してた。山を登るにつれて『ガイド』に変わっていった。(???)っと思ってたら、小さな山の頂上で2人の少年が『ガイドだからお金払って』って言い出した。私にしてみたら(はぁ???)だよね。これでおこづかい稼ぎしているのはわかるけど、こんな形でお金を払う気にはなれなかった。楽しかったから、2人に対して少し悲しさと怒りが湧き出し日本語で『ふざけるな~』っと吐き捨て私はその小さな山を下りだした。私の足取りは怒ってるよね。さっさっさと進んでいると、お土産物屋の子が申し訳なさそうな顔をして追いかけてきて帰る道を教えてくれてた。

つづく・・・


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