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おびえる夜行列車、バラナシへ~インド旅行記5~

夜、駅へ。バラナシ行の夜行列車へ乗るために。ガイドのお兄ちゃんに引っ張られて人だかりの中へ。あまりの人の多さに、自分の座席がちゃんとあるか心配になった。

案の定。連れられ、列車の中に入り"ここ"と示された場所→荷物置き場?二人掛けの席が向かい合う座席の上にある荷物置き場みたいな場所。え!?横幅は60cm(人一人は寝ころべる)が、天井まで1mもない。ここ本当に特等席なん????絶対ちゃうやんって思いながらも、動いたらこの場所もなくなってしまうほどの人の多さ。気持ちも焦るし、狭いがあきらめた。今日はここで寝る!覚悟した。

陽がのぼり、車内も明るくなった。(ここどこ?)社内アナウンスもなく、めっちゃ不安になる。到着時間も近くなってきたので、私は下に座っていたインド人の女性に聞いてみたら、バラナシはまだ。ニュアンス的にはまだまだよって感じっだった。

とりあえず、トイレ行きたいなぁ。でも、この大きなバックパックは持っていけない・・・持っているワイヤーの南京錠はあるけど天井に近いからか結びつけられる柱みたいのも見つからず焦る。『この荷物は、ちゃんと柱に結んでて盗めませんよ~』風味が出るように結んで、びくびくしながらトイレへ。帰ってきたら、無事にあったからひと安心。一人旅はこの瞬間がいつも心配。

到着時間1時間超えても着かず、やっと4時間遅れでバラナシへ到着。やっと着いたと思って列車を降りる際、一人の男の子が近寄ってきて、これ見よがしに擦り剝けた膝を見せて手を私に出してきた。インドに来ると、よく遭遇する。でも、お金は違うから飛行機でもらったお菓子をあげた。

降りたホームで昨日道端で知り合った日本人の男性に再会できた。お互い宿泊する宿は決まっていた。私は1っこ上の先輩がバラナシに来た時に宿泊して良かったと紹介してくれた『Friends Guest House』、彼が『クミコ ハウス(有名な日本人宿)』へ。場所的には近いので、途中まで一緒に行くことにした。外に泊まっているオートリキシャ(後ろに二人ぐらい乗れるバイクみたいな乗り物)に乗り込んだ瞬間!横から3人のインド人が乗り込んできた!(なんだこの早さ!邪魔なんですけど・・・)そんな顔で睨んでも引くわけがなく、宿泊先は決まってるって言ってるのに、インド人は自分の行きたい場所を運転手に伝えて強引に走りださせた。

走り出し、2か所ほど寄り道され、そのたびに断った。やっぱり行きたい場所には到着しなさそうだなぁってなり、途中で降りた。降りた場所からそれぞれの場所が近いことが分かったので、後日会う約束をして別れた。

つづく・・・



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