見出し画像

鰹節屋さんに驚かれて大切な5分ができた話

佐賀には「玉屋」というデパートがある
 (余談だが私はデパートが大好きだ
  特に屋上の遊園地とデパ地下が大好きだ)
以前、この「玉屋」の地下に鰹節屋さんが来ていた
たまたま、鰹節がきれかかっていたので本枯れ節を買うことにした

店主「あっ、それ、そのまま食べられないですよ」
私「はい、そうですよね
  でも、本枯れ節が欲しいんです」
店主「えっ、現役?!」
   (本枯れ節を削って使ってるの?)
私 (本枯れ節を削れるのかどうか心配されてるよね)
  「えっと・・・朝の味噌汁は毎回削ってますね」
店主「うわぁ、そうなんですね、嬉しいなぁ」
店主との短いやり取りのあと、本枯れ節を受け取りお金をお支払した
他のお客さんもいたのでそれ以上話は発展しなかった
たった5分くらい短い時間だ

私にとって鰹節を削ることは日常茶飯事だ
だから味見をして美味しかったので本枯れ節を買うことにした
店主にとって私の行動はとても珍しいことで
「すぐに切ったら食べられるなま節と勘違いしてるよね、このお客さん」
と親切心から声をかけてくれた
お互いの日常が少しずれてて、驚きをもった出会いになった

今もその鰹節屋さんの本枯れ節をネット注文している
(売り切れの時は他のを買ってる)
だって、すごい喜んでくれたんだもん、店主
あんなお顔を拝見したら買い続けたくなる
なんでもネットで情報を集められ、コスパもタイパもいい時代だからこそ
こんな出来事が大切に思える
あの日の5分くらいのやり取りは私にとって特別な時間になった

日常茶飯事から贈られた特別な5分
これからも大切にしたい5分だ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?