見出し画像

大事な人

誰にでもいる大切な人

その人が急に亡くなったら
哀しくて、苦しくて、つらくなる

1月5日はお社さんの大切な人が亡くなって三回忌

やはりさみしさは変わらないという

母を亡くしたばかりの私は

なぜだか人恋しくて、用もなく

お社さんの大切な人の三回忌に行って来た

「テッチャンはね、いつも私のそばにいる、だからお母さんもいつもあなたのそばにいるから」
私が席を外した隙にそう言われたそうだ

私は幾度もその場にいた人たちからその話しを聞かされる

本人からの言葉が人を介して伝わってくる

うれしい半分、さみしさ半分

まるでお社さんの後を追うように、私の哀しみがやって来た

お社さんの大切な人も突然、あの世に還られた

かなしくて、かなしくて、お社さんもおんおん、おんおん哭かれていた

二年前のこと

こんな突然があっていいのか

お社さんも人の子

人間なんだと思った

支えてくれる人がいっぱいいても、かなしさは、苦しさは、つらさは、切なさは変わらないのかな

大切な人があの世に還ってから、時折さみしげな表情をされることがある

私なんか誰もいない

誰もいないこともない

でも母のいない穴は埋められない

みんなそうなのかな…

お母さんはさっさといってしまってしあわせでしょうけど

残された私の身にもなってよ

そう、私の大事な人に

今晩も呟く



この記事が参加している募集

よろしければサポートお願いします。