母なし子
すずさんはお母さんが旅立って
「母なしっ子になっちゃった」と呟いた
遠く離れていても
やっぱり生きていて欲しかった
それでも彼女は笑ってる
自分のやるべきことがあるからだ
必死にお笛のお稽古して
毎日毎日練習してる
お茶もある
いっぱい生きがいを持っている
人を羨むばかりではなく
自分の出来ることを探してゆく
「お母さんはもうわたしの中にいるから」
と言っている
分かるけど、分かるけど
わたしにはまだ受け入れられない
私の速度は遅いので
進む速度が遅いので
ユルユルと亀の歩みのように
「かなちゃんは不器用なので」
そう言って笑おうか
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