見出し画像

生きているから磨かれる

最近出合ったSさんは
いろいろな悩みを抱えて
おやさまをたずねてやって来た

かえりの電車で一緒になる

この世では
おやさまの元に来る人も
家族でも
話が合わずに磨かれると教えられ

あの世に還ってこころのつながる人の中
その中で過ごすこととは違うから
この世に降りて来て
磨かれることが
魂の成長になる

この世に降りて来る意味は
人それぞれで
特定の人に会いたいがために
降りて来る場合もあるという

「あなたはお母さんに会いたいから、お母さんの子供に生まれたくて、この世に降りて来たのね」
Sさんに言われた言葉に不意に泪がこぼれてる

母もわたしも本当はこの世に生まれ出たくはなかった

それでも今、この時旬に
神様のお話しが直接聞けるチャンスを掴むため
この世に降りて来た
何千年に一度の機会

わたしは父の家の病という重い荷物を背負い
わたしの魂にしか背負えない荷物を背負うため降りて来た
不思議なことにこの病が無ければ
おやさまには出合えていない

そのそばにはいつも母が寄り添ってくれていた
やっぱり母じゃなきゃ

こころから
明け透けに思いを吐き出して
言いたいことを言い合って
母とわたしは生きて来た
わたしは母に磨かれる
そして母に甘えて生きて来た

いつも神様に叶う生き方をと
同じ方向を向いて生きて来た
だから本当は本当は一日でも長く生きていて欲しかった
わたしはしあわせな人生を生きて来た

今もまだ大きな荷物を背負っているが
もう母はいない
わたしひとりで歩いてゆけるのだろうか

ただわたしには見えないだけ
いつも母は見守ってくれている、そばにいると
おやさまは言われる

それぞれに生き方も考え方も違うから
その人でなければ分からないことはある
一概には言えないはずなのに
自分の立場を押し付ける
そうやって他人からも
わたしは磨かれているのだろう
ただ黙って受け流そう

母はいつもお社さんがいらっしゃるからおやさまのお話しが聞けると言って
感謝をしていた
当たり前ではないことを理解していた

母の魂はおやさまに掴まって
肉体のない軽い、楽しい世界に還って行く

こちらの世界の一年はあちらでは百年分
あの世ではまだ一日も経っていないのだろう
それだけ時の流れはゆったりしてる

最後にはさみしい思いをさせていた
気づがないふりをしてごめんなさい
わがままばかり言ってごめんなさい
我慢ばかりをさせてごめんなさい 

それがわたしの後悔となる

最後までわたしを磨いてくれたお母さん
ありがとう

あぁ、やっぱり落ち込んでいる
十日に一度
神様に会いに行けるのはうれしいが
我が身の波動の荒らさが身に沁みる

わたしはまだまだ肉体を持ったままで成長しないといけないのか

母もいない
息子たちも巣立ち
孤独をあじわう

これを乗り越えたら
母にほめてもらえるだろうか


よろしければサポートお願いします。