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器を脱ぎ捨てて

魂があって生きているのが人間で

それをくるんでいるのは肉体という器

器がないと魂は生きられないし

その逆もしかり

魂のない肉体は存在しない

ただの屍

何回も見てきて
分かっているはずだった
だがひとは忘れてしまう

いとも簡単に

大きな肉体という塊を抱え
今生きているわたしも
いつか忘れてしまうのか

かなしくて
涙していることも
いつか忘れてしまうのか

器と魂があっての人間
中身と外見が違っても
それは別の存在で
いくら似ていても
母ではない

母は必ず迎えにくると
お社さんは言われたが

それはいつなのか


蝶々になりたい

魂だけの存在に

肉体を脱ぎ捨てて

わたしは空を自由に飛ぶ蝶々になりたい

器はいらない欲しくない

蝶々になって
母に会いたい


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