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これ以上死なれてたまるか

「お別れホスピタル」第三話


(録画放送にかじりつくわたし)

ひとは最後に望むのは希望なのか

人間はいつか必ずあの世に旅立つ
それでも生きて行かねばならない

死ぬその日まで

でもみんな生き続けるのが辛くて
逃げ出したくなる

動機は悲しいけど
少しだけ生きようともがく主人公の妹

淡々と生きているが人と関わることが苦手な医師

ものすごくドン底から立ち直った介護士
それに励まされる堕ちて行くだけの患者

目覚めない娘を抱え、自らも癌になり死を選ぼうとするシングルマザー
娘は何も理解出来ないと思い込んでいた

おばあちゃんみたいな息子を持つ、
シングルマザーで必死に働くも
癌になるこころ優しい看護師

みんなみんな苦しくて、つらい人生を生きている

投げつけたくなる生と
足を直ぐに突っ込めるような
目の前にある死

それでも生きている

素敵なことなど何もないと思われる

ただ生き続ければいいのか

分からない

頭の中で整理がつかない

わたし自身も母の死をまだ受け入れられないまま過ごしている

癌で希望を失って自殺した独り身の患者の幽霊をみる主人公と医師

ふたりともまだその人の死を引きずっているんだね

何か言葉をかけてあげていたらと後悔する主人公

希望、希望というけれど
そんなに簡単に見つかるものではない

それでも小さな小さな希望を見つけようとする

あとは老いしかない中高年のわびしさと老人のさみしさ

分かるのでしょうか

いや分からない

本人でなければ

生の先に死があるから

少しだけ寄り添おうとする医療従事者

ちょっと優しい気持ちになれた気がした

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