妙なところで引っ掛かる

お友達のすずさんはInstagramをやっている
毎日、毎日忙しそうに出かけてる

マグロのように

そのすずさんには娘さんがいる
すずさんと同じくお茶を教えている

Instagramで娘さんのことを載せている
見るとはなしに流し読み
その時に…えぇ？娘さんを水中出産したとある
面白いことが好きなすずさん

分かるけど
分かるけど

実はわたしも息子たちを水中出産しているから

別に面白そうだから…という訳ではなくて
わたしの場合は痛そうな会陰切開をしたくない、不自然な無痛分娩もしたくない

ただただ自然に産みたいと
冷たそうな分娩室では産みたくないと

そう思って、家から一番近い助産院を探したら
行き着いた場所が水中出産で有名なところだった

えぇ～水中出産なんて随分ととっぴじゃないか…

聞くところによると普通に布団の上でも産ませてくれるという

もうお腹の子は七ヶ月、それでも病院では産みたくないと

くだんの助産院に行ってみる

もう温かくて、優しくて、ここでしか産みたくない、そんな気持ちにさせられた

話しを聞けば聞く程に
水中出産、いいかもね

気づいたら
「わたし、水中出産します！」となっていた

大きな大きな浴槽に海の塩分と同じくらいの濃度にしたお湯の中で
子供もお湯の中で自然に出てくるのである

生まれる前からお腹の子供に話しかけ
いつもしあわせな気持ちだった

ふっとそんなことを思い出す

そしてすずさんに伝えてみる
「わたしも息子たちをA市の助産院で水中出産しましたよ」

「多分、同じところだよ。わたしもA市」
と返信が来る
「K助産院」
「そうそう、K先生」

妙なところで引っ掛かり
すずさんとは昔々からつながっていた

なんとも不思議なご縁を感じてる