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なぜ降りてきた

夜が開けきらぬ間に
朝がやってくる

これはわたしのこころのなか

毎日、やっとの思いで生きている

自分で選んでやって来た

あの世に翼を預けて

肉体を借りて

気づいた時から
こころと身体はちぐはぐで
上手く折り合いがついていなかった

だから母のようなやさしいひと
神様はそばに置いてくれた

本当はこの世に降りて来たくなかった

よく母もいっていたが

あの世でゆっくりのんびりと過ごしたかった
成長が遅くとも

それでも亀が息継ぎをするように
千年に一度
海の底から上がって来て
神様に会えるチャンスの時だよと

こころを学ぶため
降りて来たのか

二度とない時旬

修行の人生と言われても
楽しくない
うれしくない

今は生きがいもない

これから先が楽しみだね
どんな成長をしてゆくか

そう言われても
こころからよろこべない

みんなどんな気持ちで生きているのか

ひとのため
世の中のため
自分をなくして生きるといいよ

そうやって生きて来たら
誰もいなくなった

大切な母のいた席はずっとずっと空いたまま
あなたの望み通り
あの世から降りてくることはもうないのだろう

わたしも翼を還してもらい

光の中に戻りたい

もう修行は終わったよと

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