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VRコンテンツを楽しむためのヘッドセットの基礎知識

DMM VR研究室の@norinity1103です。UX JAM Online #02 にて「現場からVR/ARとUXデザイン」っぽい話をさせてもらいました。

なかなかハイコンテキストだったのでVRを楽しむための基本的な知識、ヘッドセットの種類や特徴、市場動向について。補足的なエントリーを書いてみました。詳しくは動画にて。

当日の様子
https://youtu.be/ADLhBgHRcjo

VRのUI/UXデザインを考えるときは、一般的に世の中に知られてるWebサービスのデジタルデザインと違った設計や技術理解が必要になってきます。触覚体験、ゲイズインターフェイス、聴覚体験など立体的な空間そのものの設計です。楽しいのでどんどんやっていきましょう。

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VR(拡張現実)における自由の度合いの表現

VR(拡張現実)における自由の度合いをdofと呼びます。「dof(degree of freedom)」自体はいろいろな分野で使用される言葉なのですが、VRに関係する場合は空間内での動きの自由度や動く事が可能なパターンの数を示しています。

「3dof」とはVR空間上で3パターンの動きが可能という事を示しており、視界を左右に動かす動き、視界を上下に動かす動き、頭を傾ける動きが可能である事を表します。「6dof」では先ほど説明した「3dof」の動きに加えて、前後の移動と左右の移動、上下の移動の3パターンを加えた合計6パターンの動きが可能です。

「6dof」でのVR体験では、視界を360度巡らしながらVR空間内を実際に自分の足である程度自由に移動することができます。

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独立一体型 VS パソコン接続型

スタンドアローン型(独立一体型)ヘッドセットの大きな特徴は、ハイスペックなPCがなくても高品質なVR体験が可能という点です。センサーや機器等の設置、接続などの煩雑な作業が必要ないので、手軽に高度なVR体験ができるというバランスの取れたデバイスです。

コードレスでプレイできることから自由度が高いという点や、持ち運びがしやすく外出先やイベント等で使用するなど汎用性が高いことがポイントです。

一方、ハイエンド(パソコン接続型)のヘッドセットはPCやゲーム機と接続することで高い画質と解像度の表現が可能になるためハイパフォーマンスな没入体験をすることが可能になります。デメリットとしてはハイスペックなPCやゲーム機器を揃える必要がありコードを繋ぐことで行動の制約が多くなることです。値段や前提知識を含めて、やや玄人向けです。

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VRをより身近にするために

OculusQuestやPSVRなどコスパの良いヘッドセットの普及で、VRを体験をする場が身近になりました。2020年の新型コロナウィルスの影響による外出自粛要請など社会的な現象が後押しして仕事面だけでなく経済活動面でもますますVRという技術に期待感が高まっています。

しかし、VRの技術は銀の弾丸ではなく「手段の一つ」であってソリューションはいくつでも存在します。一般消費者にとって生活の一部としてのツールやその技術を活用したサービス自体の使いやすさを絶えず議論していかねばなりません。

組合せとアイディア、そして実践を踏まえて「リアルとバーチャルの境界」を溶かしていきましょう。技術の本質を知りこれからの新しい未来体験を拡張するデザインをしていきましょう。

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