ゲストの画面操作を奪わない、些細なzoomの設定変更が意味すること 【オンラインワークショップtips】
どうも@norinity1103 ことDMMの河西です。
フルリモートでの新卒社員研修やワークショップを担当することが増えてきたので、後進のためオンワインワークショップ・勉強会のtipsやナレッジを投稿していきます。
デフォルトではフルスクリーンモードに強制誘導される
zoomバージョン:5.0.2 (24030.0508)時点、
zoomアプリ上でセッションやウェビナーの視聴のシーンで参加者が「画面共有」したら自動でフルスクリーンモードに誘導される機能があります。
視聴者として注視すべきタイミングで、アテンドや誘導してくれる親切な機能だなと思っていましたが、転換が早いワークショップや複数のスピーカーが登壇するウェビナーでは頻繁に画面共有が発生します。
この問題はユーザーのアカウント個別の設定に依存するもので、設計>画面共有 で「フルスクリーン」から「ウィンドウ最大化」にしたら快適になりました。(好みで設定)
ここまでは、たかが設定変更の話ですね。
理解度・満足度に大きく影響する
DMMで実施しているワークショップやコミュニティの勉強会では科学的な分析のため必ずサーベイを実施を心がけています。
どうやら「操作視点や操作自体が強引に奪われること」を煩わしく感じていたのは僕自身の主観ではなかったようで、オンボード時のツールの機能便のつまづきや、利用シーンに適さない設定は学習体験における理解度・満足度を大きく引きさげる結果を招いたことがわかりました。
必要な「ながら作業」のために
「俺の歌を聞け」のみたいなジャイアンリサイタル式の講習でない限り、ゲストはリアルタイムでテキストコミュニケーションを併用してアウトプット・インプットの質を引き上げるための行動を起こします。
具体的にはSlackやTwitterでの実況・メモ、オンラインワークショップではzoom+miroなどホワイトボードの代替ツールなどを併用します。そのため、毎回ファシリテーターの画面共有に合わせてコロコロ操作が奪われると参加者もヘイトが溜まってしまいます。
画面操作の体験シーンで「自由が奪われること」は想像以上にユーザーにストレスを与えるものです。
ハイレベルなWSのユーザーオンボードにはこういう設定に関する案内や配慮が事前にあることでイベント自体の体験満足度を引き上げることができます。
ゲストのリテラシーに求めすぎない
zoom、Webで設定できる項目(機能)は日々増えて仕様が変わります。ブレイクアウトセッションやストリーミングなどもアカウントごとで設定を変更しなければ有効にならない機能も多いので事前の知識がないとかなり気づきづらい点が多いですね。
ゲストの行動パターンを事前にすべてを網羅することは難しいですが、ツールの設定一つで体験の質が上がったりするなら願った叶ったりです。
ワークショップ設計者は運営スタッフ・メンターと協力してゲストの学習体験を高めるために些細な障害を取り除く努力をしなくてはなりません。
まとめ
オンラインにおけるワークショップや勉強会での学習体験は、オフラインのイベントに比較して細かやなバックアップをゲスト個別におこなうことが比較的難しいです。
手順のパッケージや前例があるからと言って、ツールを妄信的に導入せずにゲストの利用シーンを仮説立ててDEMO(テスト)することが望ましいです。ゲストの利用シーンを想定して環境設定は最適化しよう、ゲストのオンボードの対策をしましょう。
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