特急「とき」から急行「きたぐに」まで 多彩な新潟の列車たち
1970年代の新潟では国鉄初の特急電車から寒地向けの通勤型ディーゼルカー、新旧の客車が混結していた日本最長距離急行「きたぐに」まで、特色のある車両や列車が多数運転されていました。「新潟色」70系に続いて新潟の国鉄車両を紹介します。
(この記事は2018年10月に会員限定記事として配信したものです。)
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国鉄初の特急電車も新潟を走っていた
旧型国電の70系がもうすぐ引退すると聞いて新潟を訪れたのが、1976(昭和51)年9月のこと(「引退間近の70系を追って新潟へ トレードマークは『赤と黄色』」参照)。赤と黄色に塗られた新潟の70系を県内各地で撮影しましたが、線路を走っているのはもちろん70系の普通列車だけではありません。特急から貨物まで、さまざまな列車を撮影しました。
▲宮内駅付近で撮影した181系の「とき」。制御車のクハ181-45は161系からの編入車だ(1976年9月、楠居利彦撮影)。
当時、新潟近辺で見られた特急列車は、上野~新潟間を結ぶ「とき」や上野~青森間の「いなほ」、大阪~新潟間の「北越」などです。このうち「とき」は181系と183系を使用。「いなほ」「北越」は485系で運転されていました。
このころの181系は、国鉄初の特急形電車として知られる151系からの編入車と、「とき」の営業運転開始時に導入された161系からの編入車(40番台)、最初から181系として製造された車両(100番台)がありました。
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