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【第65回岸田國士戯曲賞候補作を読む】その1
今年も岸田國士戯曲賞の季節がやってまいりました。
今年の最終候補作は以下の通り(五十音順)。
岩崎う大『君とならどんな夕暮れも怖くない』(上演台本)
長田育恵『ゲルニカ』(上演台本)
小田尚稔『罪と愛』(上演台本)
金山寿甲『A-②活動の継続・再開のための公演』(上演台本)
小御門優一郎『それでも笑えれば』(上演台本)
内藤裕子『光射ス森』(上演台本)
根本宗子『もっとも大いなる愛へ』(上演台本)
横山拓也『The last night recipe』(上演台本)
このうち、実際の公演を観ているのは『ゲルニカ』、『A-②~』、『もっとも大いなる愛へ』、『The last night recipe』の4作。
選考委員は岩松了、岡田利規、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、野田秀樹、平田オリザ、矢内原美邦、柳美里の各氏。昨年の柳美里さんに続いて今年から矢内原美邦さんがくわわりましたが、女性の選考委員が増えたのは喜ばしいこと。ちなみに私、4年前にこんなツイートをしております。
ところで岸田戯曲賞の選考委員、女性が一人もいないのはどうなんだろう。過去においても永井愛さんが6年務めただけ(意外にも渡辺えりさんはやってないのね)。そもそも女性の受賞者が少ないし、柳美里さんや本谷有希子さんは小説にシフトしちゃってるので、残る候補は矢内原美邦さんしかいないけど。
— 法水 (@norimizu) February 27, 2017
恒例となりつつある候補作の公開も始まっていますが、そもそも候補作を公開するようになったのは2016年から。この件についても、直前にこんなツイートをしております。
昨日、岸田國士戯曲賞の候補作が発表されたけど、この賞の知名度ってどの程度のものなんだろう。というのも、それなりの知名度があれば、芥川賞を受賞した本谷有希子さんが岸田戯曲賞受賞者であることより、声優経験があることや36歳美人ママだということに注目されることはなかったんだろうなーと。
— 法水 (@norimizu) January 23, 2016
そもそもこの戯曲賞が芥川賞や直木賞と大きく違うのは、候補作を容易に読むことが出来ないということ。大抵は上演台本で、舞台を観ていない人には誰が受賞するかを予想する楽しみすらない。ほとんどは東京でしか上演していないし、全部を観ている人なんて演劇評論家でもなければ皆無であろう。
— 法水 (@norimizu) January 23, 2016
かくいう私も一つも観ていないし、過去の作品も含めて観たことがあるのはタニノクロウさん(安藤玉恵さんの旦那様)の作品ぐらい。根本宗子さんは出演作は観たことあるけど。だからせめて白水社さん(@hakusuisha)は候補作をすべてネット上で公開してくれないものか。
— 法水 (@norimizu) January 23, 2016
果たしてこのツイートが白水社さんに届いたのか(メンション飛ばしてますし。笑)、たまたまなのか、その年、最終候補者に公開を呼びかけ、一部の作品が公開されることになりました(拒否された候補者もいましたが)。
前置きが長くなりましたが、3月12日(金)の受賞者発表に向けて、公開されている候補作を読んでいこうということで【第65回岸田國士戯曲賞候補作を読む】と題し(まんまですが)、記事をつらつら書き連ねていくことにします。果たして全作読み切れるのか?と不安を抱きつつ、よろしくお付き合いくださいませ。
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