呉服屋と私の金銭感覚のギャップについて
今回は、無料より怖いものはないという話ですが、実体験と推測が半分以上混じっているので、悪しからず。
嬉々として通っていた着付け教室ですが、高額商品を押し売りされることもありました。それは、コーディネート勉強会という名前の販売会です。
実は講師料金は着物販売からも賄われているらしいです(呉服屋さんではないので、ここから推測となります)。
そう考えると、学習塾の講師を経験したこともある私は、1回500円〜数千円の授業料は安いな〜とは思っていたんですよね。
呉服屋のサービスといっても、講師たちにお金は払う。
講師の時給を借りに最低賃金の1時間900円とする。一回の授業で2時間だから、1600円。
着付け教室は、少人制だから、多くても5〜6人の生徒に対して先生が1人。
学習塾では10数人の生徒に対して先生が1人。授業料は安いところでも5教科習えば、月々3万円前後はしますよね。それが着付け教室は月4千円〜6千円。
教室に通っている生徒に貸し出す備品のことなども考えれば、学習塾よりは授業料は割高になるはずで、一回に数千円だと講師料金を払ってギリギリ。店舗の運営までまわるかなぁって感じです。
ということは、教室に通っている生徒に着物一式を一度でも買ってもらわないと割に合わないということになります。
→私が習っていた教室は、娘の一着を売ったし、成人式当日の着付け料金や写真撮影などで回収できますからね(苦笑)
有料の教室でも、結局、講師料金が安いから、販売会を2回入れて、生徒が着物を買うようにセールスする。
私も何も知らずにこの販売会に参加しました。
店員はこれくらいなら買えるでしょ?って感じで話しかけてくる。彼らの狙いは着物を買ってもらうことだから、そりゃあしっかりとセールスしてきます。本業ですしね。
でも、安くても20万円以上する高額な着物を自分のためだけには買えませ〜んって思うが主婦です。ユニクロかしまむらで服を買っていたものが、突然、ジバンシーやシャネルに連れてこられて、これを買うのが常識だからと言われているような感覚です。酷いところだと、買うまで返してくれないとか(完全にどこかのぼったくりバーです)。
だから着物は、現在の私たちの生活着から離れて、裕福そうなお婆さま達のステータスアイテムみたいな感じになったんだと思います。
でも、せっかく縁あって着付けを覚えたのだから、普段着感覚で着れるまで練習したい。そこまでできたら、ちょい高い着物を着てお出かけしたい。でもそれは、数十万円しちゃう絹でなくても、新品でなくてもよいと思っています。
逆に絹だと手入れと保管が大変だし、独学するなら良いものよりは、ダメにしていいもので、何度も練習したい。
おそらく、その感覚が着物業界の人と違うのかもしれません。入門のハードルが15万円からってところも違う。旦那用のスーツが買えてしまいますからね。
どこにきていくのかわからないものにお金はかけられないケチケチさんなので、高くても、着物と帯を含めて、2万円ぐらいに支出を収めておきたい。
という事で、インターネットで色々さがしていたら、ポリエステル製の着物が新品でそのくらいの値段のものがありました。
ただ、ポリエステルの着物は激安商品だと生地が薄くて透けてしまうので注意が必要らしい。
あと、絹とは異なる滑りがあるので、いつか絹を着るつもりならば勝手が変わることを考慮した方がいいみたいです。
ピアノに例えるならば、電子ピアノとグランドピアノでは、鍵盤の重さと音の響きが異なり、電子ではちゃんとした演奏技術が身につかないのと同じことです。
呉服屋さんが、ポリエステルよりも絹を勧める理由はその点だということは私も理解はしています。
でも、ない袖は振れないかなぁ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?