魂がいっちょかみ

証明可能な科学こそを絶対正義とする基本姿勢も、証明のしようがない信仰やスピリチュアルに傾倒しすぎる基本姿勢も、行き過ぎは良くないだろうし、偏り過ぎた基本姿勢は面白くないなと僕は思っています。

物理法則に明るくもなく、数式に弱く、社会規範にそれなりに従い、神社で手を合わせ、仏前では数珠を持ち、クリスマスを祝う霊感のない人間。それが僕で、エリートを除いた日本人の平均値だろうと思っています。

そんな僕が縁あって、占い……というよりはスピリチュアルカウンセリング……になるのかな、そんな面談を受けました。

何を良いキッカケと捉えるか、何を悪いキッカケと捉えるか。それはやっぱり自分次第だと思いますし、フラットな精神状態で、色々な刺激に触れるのは良い事だろうと思っています。ですので、そろそろ物理や化学に親しむ機会を得たいと思っているのですが、それはともかく。

その面談では、過去生……いわゆる前世についても触れられましてですね。「あー。それはそうなのかも」と思える事を聞かせてもらいました。「過去生、前世と言ったところで、それらの記憶が現在ある訳でなし、それを知ったからといってどうなるというのだ?」というご意見もあるでしょうけど、「私がこういうものより、こういったものをなんとなく好むのは、魂の傾向みたいなもんなんだろう」とふんわり思えるのは楽しいものでありました。

樹木信仰の司祭、銃火器の職人、庭師(ガーデニング)、キリスト教の牧師、宮大工……そんな過去生があったみたいだよと言われました。どうやら、魂の傾向として、いわゆる【いっちょかみ】な性質が強いらしく、興味を持った対象に気軽にふらっと入っていくのが生を受ける際にも如実に表れるらしく、日本の文化に興味を持ってふらっと日本に生まれたのは古くないらしく、日本人として生まれた回数はそれほど多くない……みたいな事も言われました。

僕が【いっちょかみ】なのは、筋金入りみたいです。

あと、人が作り出す美においては、わびさびを見出す事の出来る美に惹かれる、みたいな事も言われました。なるほど。それはそのとおりだと思います。

いやー、面白いもんでした。他人事のように自分事を聞くのは、自分を客観視する事の一助ともなるでしょうし、エンタメに片足を置いたようなカウンセリングというのはある意味健全な気もします。

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