ロールモデル探しをやめて5年経った
就職活動をしていた2009年から、バリバリ仕事をこなす、いわゆるバリキャリで、結婚もして、子供もいる女性をずっと探していた。探さなくなってから5年ほど経った。
育休から復帰した人を探した就職活動
就職活動中、訪問企業への質問事項の中に必ず「女性社員の育休取得率」と「職場復帰率」を聞くようにしていた。歴史の浅いベンチャー企業などでは「育休から復帰した女性がいるか」などを聞くようにしていた。
とにかく自分の将来像(になりうる)人を探していたようだ。
独身バリキャリか、家族持ちの時短か
外資系金融機関に入社してからも、将来像になりうるような人生を歩んでいる先輩を探していた。いわゆるロールモデルだ。
そこで待ち受けていたのは大体2タイプの女性だった(かなり大雑把に分類しているのと、相当な主観が入っている):
目まぐるしいスピードで昇進し、稼ぎまくっている独身女性(50代)
結婚・出産し、職場復帰しつつ、時短または残業ほぼなしで緩やかに昇進している女性(40代)
もちろん、2パターンに全ての女性社員が分類されていたわけではない。
ただ、その当時「仕事できて尊敬できる」と感じた女性の先輩社員が上記のパターンに当てはまることが多かったのだ。
「バリキャリ x 結婚・出産・復帰」の組み合わせを持ち合わせた先輩が見当たらなかったのが残念でならなかった。
(注:いたけど、私が会わなかっただけかもしれない)
ロールモデル?メンター?
結局、入社から5年経っても「将来この人のような人生を歩みたいな」と思える女性が一人もいないままだった。
と困惑した。そんな思いを持ちながらMBA留学をし、帰国した。
ある日、卒業生向けのビジネスイベントでShiseido Professionalでトップに登り詰めたドイツ人女性のキャリアトークにお邪魔した。
彼女の言ったことで心に残ったのが:
ここで何かストンと私の中で落ちるものがあった。
ロールモデルが必要ない理由
これはあくまでも私のことだが、自分と似た経歴・性格・思考・人生志向の女性がいないことは薄々と感じてはいた。
帰国子女で、外資系に働いて結婚・子育て・趣味(ヴァイオリン)。
ここまでは、まだロールモデルになる先輩がいそうだった。
しかしこれにMBA・国際結婚・ヴィーガン子育て・起業をくっつけたら流石に諦めることにした。
と同時に気付いた。「一体何のために架空の人を探すのか」と。
私は多分、模範解答が欲しかった。
ロールモデルに求めていたのは人生のお手本。
そんなん自分で考えて道を作ればいい。
と、今では言えるが、それはなぜだろう…
ここ数年、自分の外を見なくなった。
比べなくなった。妬むことも少なくなった。
気疲れも相当減った。
代わりに、自分と向き合うようになった。
瞑想したり、自分の心の声を聞くようになったり。
そして、メンターは常にいるように心がけている。(現在は募集中)
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