私たちはオシャレじゃない自分に傷ついてきた
「オシャレが苦痛なんです」
そんな問い合わせをいただきました。
その言葉で、私もオシャレが苦痛だと感じたことがあったと思い出しました。
なんとなく抱いている理想の自分像(それはほんの1年前の自分かもしれません)と現在の自分の見た目に隔たりが出てきて、どこをどうしたら理想の自分に近づけるのか分からず、そこを深掘りして改善する時間もなく日常に追われ、気が付けばちょっとやそっとの改造では何ともできない野暮ったい自分になってしまっている。
出産後のお客様や、30代になって体型やお肌が変わってきたと感じるお客様も同じような思いをされて、現状打破のためにStudio Noriへ来られることがよくあります。
「私いけてないよな」と自分で思いながら、それでも何かしら服を選んで会社に行かなければいけない。
そして通勤の道すがら、社内で他の社員とすれ違う時、帰りの電車の窓、色んな所でくたびれた自分の姿を見てうっすら傷ついているんです。
何かが違うけどどこを直していいか分からない。でも現状の自分のファッションに不満があることははっきりとわかっている。
改善策がないまま、気が付けばまた翌朝のクローゼットの前。
服選びが苦痛になります。
男性はオシャレな人とそれ以外の2分割。女性は「オシャレ-普通-ダサい」のグラデーション
あまり男女で話を分けて書くことは好きではないのですが、自分が会社員だった頃を思い出すと、男性はスーツを着る、髭を剃るくらいができていれば「普通」認定されて、あの人オシャレだな!という人はわずかでした。20人中1人がオシャレさんで、残りは普通。そんな感じの比率でした。(もちろん業種により変動はあると思いますが。そして近年男性もメイクをする方が増えてきたので、徐々にグラデーション型に移行していくと思います。)
一方女性はヘアスタイル、メイク、やる方はネイルまで、洋服以外に手を掛ける余白がたくさんあるので、同じフロアで20人集めたら「オシャレな人-普通-ダサい」までグラデーションになります。
つまり、最上級にオシャレな人となんとなくダサい私が同じエレベーターに乗ってガラスに映るその差を無言で見つめることがしばしばあるんです。女性はおしゃれな同性とのエンカウント率が高いです。
オシャレな人の横で働いたことってありますか?
自分にもいい影響が出て生活に張りが出る場合もありますが、結構惨めなんですよね。
私も新入社員時代は、先輩方が全員綺麗でオシャレに見えて、自分はどうしてこんなお芋ちゃんなんだろうと思っていました。
周りの誰も悪くないのに、自分で勝手にうっすら傷つくんです。汗
勝手に「自分はこうはなれない」って落ち込むんですよね。
最近もありました。
30代半ばになり、体型が変わって来て上半身の肩回りがどうも分厚い。2年前の自分の姿から脳内が更新されていなかったので、現実を直視してやはり落ち込み、似合う服を探すまでオシャレが苦痛状態に。
自分の価値や気分を上げる服でないものを身に着けて、外を歩かなければならないのって苦痛でしかたのないことです。
どうやって打破したのか
1度目のオシャレが苦痛シーズン(新入社員時代)は、パーソナルカラー診断に出会ったことで解消しました。
当時はベージュ流行りで、メイクも服もベージュにしていたのですが、パーソナルカラーサマーの私にはまったく似合っておらず、スッピンでお地味に見えていたこと。明るめの茶髪も肌色に合わず浮いて見えるタイプで、服は地味なのに髪の毛だけ明るいという本当にどうしようもない状態だったことを把握して、すべてを変えました。
変えた途端、会社のお姉さんたちから褒められたんです。
「のりちゃん最近あか抜けてきたね!」って。
人って似合ってない時には悪いと思って何も言ってくれないけど、似合っているときにはすぐに褒めてもらえるんだなと思いました。
つまり、人は見てないようで自分のことを見てるってことです。
「私がダサいのって自意識過剰?」「誰も見てないよどうせ」ってことは全くなく、自分でも薄々パッとしないと思っているときには、人からもそう思われているんだなと実感しました。
2回目のオシャレが苦痛シーズン(これは最近です。加齢によって引き起こされました)は、今少しずつ乗り越えています。
たとえばシャツが苦手な骨格タイプの私ですが、とろみのあるシャツだと落ち感が出て首回りもスッキリ見えることや、Tシャツならあまり分厚い生地を選ばないようにすれば着られることなどが沢山のトライアンドエラーからわかり始めました。
似合う色、メイク、似合う服、トレンドこのすべてが頭に入っていても、加齢だけはこれから自分で身をもって知り解決していくしかありません。
でも、似合うものが分かっているとヒントが多いので何とかなるだろうなと思っています。
私たちはオシャレじゃない自分に傷ついてきた
孔雀のように自分を飾り立てる必要はないですが、自分で自分を好きになるような格好をして歩きたいですよね。
ショーウィンドウや電車の窓に一瞬映る自分を見て傷つくなんて絶対に避けたいです。
それによって引き起こされる自信の喪失はもっと避けたい。
逆に「これを着たら私何でもできそうな気がする」と、自分を鼓舞するためにファッションを使えたらいいですよね。
そのためには誰かに習ってみるというのも良い手です。見よう見まねのオシャレはハードルが高いですが、理論から淡々と習えば不安なくオシャレができるようになります。
オシャレが苦痛な時代を終わらせましょう!
Studio Nori 松本典子
冴えない私から卒業するためのヒント https://studio-nori.com/blog/message_to_customers
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