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オッペンハイマー ドラえもん ルドルフ・ブッフビンダー ブランクーシ パリブレスト 四月大歌舞伎



大変遅ればせながら、アカデミー賞受賞作が気になり、「オッペンハイマー」( 2023年。米。クリストファー・ノーラン監督・脚本 )  を観に行く。難しそうだけれど、オッペンハイマーの人なり、人は誰でもドラマがあるけれど、オッペンハイマーの生き様は半端なものではないから、原爆の父と呼ばれた天才物理学者ロバート・オッペンハイマーの功績と苦悩を観てみたい、知識は全く及ばないけれど、原爆が落ちた日本の日本人として原爆について無知過ぎるので、映画から何か感じてみたいと思った次第。難解な映画仕立てで、時代が前後しながらオッペンハイマーとその周辺の出来事、人々をその時代毎に描いていく。インテリ度高級なんだろうなというクリストファー・ノーラン監督。役者がやはりいいから、オッペンハイマー役のキリアン・マーフィーの淡々さ、その趣、ハマっていた。素晴らしい!そしてあの役がロバート・ダウニー・Jrだったのか、ストローズに打って付け、素敵でとてもよかったから、アカデミー賞授賞式での話題の映像を観て、ありがちだけれどあの類の人かと少し残念(私もアジア人として、20年の欧米海外生活でも、現在住んでいる東京某所のマンションでも、住民の半分くらいが外国人ファミリーで、こちらが挨拶をしても素通りの白人多し、透明人間を毎日感じる。東京に住んでいる白人は特に特権階級!?だからか、アジア人日本人を下に見ているからか!?毎日自宅マンション内でもあの態度に遭遇。本当に毎回。そうでない、挨拶を気持ちよく普通に交わす外国人は白人でない方々。外国人の友人も国内外いるけれど、当たり前に理解ある人は、どこの国の人でも当たり前に普通にしている)。でしたが、役は素晴らしくて流石、印象的。マット・デイモンもいたな〜、アメリカ陸軍の将校役に見えた。いそうなタイプ、はまり役。流石。そして、難解な映画だけれど、オッペンハイマーの複雑で重過ぎる苦悩だけは感じられた、今見るべしの映画だった。


ドラえもんの映画は息子(9歳)と。「映画ドラえもん のび太の地球シンフィニー 」、藤子・F・不二雄生誕90周年記念作品。裏切られない登場人物のそれぞれの役割がいい、何よりドラえもんを産んだ 藤子・F・不二雄先生に最大級のリスペクト。ドラえもんもキャラクターも永遠なのかもしれない。ドラえもんのどこでもドアとタケコプターは最高!!




ルドルフ・ブッフビンダー。オーストリアのピアニスト。5歳でウィーン国立音楽大学に入学して8歳でマスタークラスを履修し、同大学の最年少記録を打ち立てる。9歳で最初の公開演奏会を開いたそうで、初めてブッフビンダーさんのピアノを聞いたのは10年くらい前のEテレ、クラッシック音楽館。たまたま付けたテレビから流れてくるピアノの音があまりに美しく、途中から急いで録画。それ以来、録画のルドルフさんのピアノ、モーツァルトの第20番を何回も途中から観て聞いて、いつか本物のルドルフさんのピアノを聴きたいが夢のひとつになり、先月上野の東京文化会館小ホールでの、「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 全曲演奏会  Ⅰ〜Ⅶ 」の夢のようなひと夜を体験できた!息子(9歳)も行ったので、息子がじっとしていてくれるか少しハラハラだったけれど、ルドルフさんのピアノが始まってからしばらくするとあの優雅な調べの元、心地よく寝てくれて、私はルドルフさんのピアノにどっぷり最後まで浸ることができ、至極の時間を過ごせた(周りの人にもよかった。この手の演奏会で子供が少しでもガサつくとイラッっと、怒り心頭が理解できるので)。とにかく圧巻。神様が降りてきていた。最後に買ったCD、私と息子、2つにサインをいただく。ブルーグリーンのルドルフさんの瞳は、2度、目がしっかり合って、おこがましくも、仲間の一員を見てくれるような微笑みある視線だったので、これまた感激。ルドルフさんの演奏を、次回はウィーンかパリで聴くことを夢のひとつに加えた。


コンスタンティン・ブランクーシ <眠れるミューズ> 
 
<接吻>
<セルフポートレート>

ブランクーシの展覧会、「ブランクーシ 本質を象る」をアーティゾン美術館で観る。東京京橋のブリジストンビルが高層ビルに知らぬ間に変わっていて、元のブリジストン美術館の2倍の広さの、外装内装共クールな高級感漂うアートな空間(倉俣史朗の家具が違和感なく決まっていた!
座れる!)。ブランクーシの研ぎ澄まされた美がしっくり収まる。あの彫刻がブランクーシだったのか。もちろん素敵でうっとり。他の美術館のコレクションも誰もが知っている超超有名なアーティストばかり。東京駅界隈の新名所なのかも。

親のネグレスト育児放棄という過酷な環境で育っている少年ヤジッドにとって唯一の楽しみは、里親の家で食べるスイーツ。いつしか最高のパティシエになることを夢みるようになり、南仏の高級レストランで見習いの口を見つけ、野宿も厭わず、22歳でパティスリー世界選手権チャンピオンに輝いた天才パティシエ、ヤジッド・イシェムラエンの自伝書をもとのお話、「パリ・ブレスト 〜夢を叶えたスイーツ〜 」( 仏。2023年。セバスチャン・テュラール監督)。モロッコ生まれのヤジットのお母さんはかなりの毒母。ヤジットはよくやった!現在のヤジットのインスタを見ると、世界各国でパティシエとして店舗を持つ実業家でもある。逆境を持ち前の才能と実行力、強い精神でやり抜いて自身で手に入れた現在の地位。それにしても、母にやり込められずに自分の人生を自分で勝ち取ったヤジットは、これからもやろうと思えば何でもできる、唯一無二の信じられる自分、自信、名声を手に入れた。ヤジットのフランスはアヴィニョンのお店にまずは行ってみたい。


実物の玉三郎は先日この目で観たから、歌舞伎での玉三郎が観たいな、と新聞で歌舞伎座のチケットプレゼントに応募したら、運良く当たった。1階席16列目のペア券をいただいた。嬉しい。さて誰と行こうかと思ったら、息子(9歳)が行きたいと行ったので、四月大歌舞伎の夜の部へ行って来た。幕間に食べるお弁当も注文して、いざ歌舞伎座へ。今回の演目は3つのうち2つが踊りで、音声イヤホンの助けで踊りの詳細を理解。1幕目のゆすりのお話。坂東玉三郎と片岡仁左衛門の黄金コンビの悪巧みを息子共々楽しめた。玉三郎、仁左衛門、歌舞伎の人そのもの。立ち居振る舞い、せりふ術、その姿を生で観られるだけで、歌舞伎座の雰囲気の中で、流石の芸の深さ、重み、歴史、歌舞伎座という高揚感、和の美を体感できた。幕間に歌舞伎座の食事処のお弁当はいまいちだったのが玉に瑕(以前幕間で食べた吉兆のお食事は美味しかったけれど。。銀座のデパ地下などで好きなお弁当など買って行った方がよかったかも)。

もうすぐゴールデンウィーク。備忘録としても、もう少しリアルタイムでnoteしよう、、と。来月もいろいろとお楽しみを控えていて楽しみ。

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