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読書の愉しみ方

読書の愉しみ方、読書にもとめる価値は、人それぞれです。十人いたら十通りの解釈の仕方が生まれます。そのこと自体が極意でもあり、ひとの感性のおもしろいところでもあると思っています。

書籍のジャンルによっても変わることはあるとはいえ、ざっくり大きく分けると、二通りに分かれると感じています。「白黒はっきりさせたいグループ」と、「余白を想像と自身の思考でうめるグループ」。

常に伏線からの回収を求める(伏線を探し、回収ですっきりする)、著者の意図を正確に把握することを求めるなどが前者のグループ。

後者は、コンテンツや描かれたディテールを認識消化しつつ、あいまいな箇所は自身の思考や想像力でうめ、さらに解釈を深めていくグループ。

どちらが良い悪いではなく、その人の流儀です。読書の感想を共有すると、実に様々な観点が登場し、同じ書籍からの感想とは思えない概念にも触れたりします。

1冊の書籍からでも、様々な意見が生まれるのです。何をとっても、一つのことに対して、様々な意見が生じるのは自然なことですね。

村上紀子



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