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ひきつけられるプレゼンテーション

ひきつけられるプレゼンテーションをする人がいます。プレゼンに関する技術やノウハウの情報は世の中に溢れています。スライドの作り方や話術に関する手法も多く存在します。ビジネスシーンで、学びの場で、プレゼンをする機会がある人は、ある程度そのスキルを磨く努力をしているに違いありません。しかしながら、たとえ同じコンテンツだったとしても、同じスライドを使ったとしても、違いが出るのはなぜでしょうか。一体、どこが違うのでしょうか。ここではノウハウではなく、「ひきつけられるプレゼンター」の特徴をあげてみたいと思います。

一、表情から余裕が感じられる

「伝える」ことに、専念できています。「上手にプレゼンをしよう」とは、考えていません。目の前にいる人たちに、自分の伝えるべきことを伝えることに、集中できています。目的が明確につかめていると言い換えることができると思います。ひとは、目的が明確であると、モノ・コトを冷静にとらえることができます。少々のことに動じません。たとえ準備した通りの手順で発表できない事態が生じたとしても、慌てずに伝えることができます。-「これは、何のためのプレゼンなのか」がわかっています。

二、真剣さが伝わってくる

真剣さは、作ろうとしてつくれるものではありません。熱意や本気さは、話し手と聞き手の共有の時間と場のなかで、その瞬間にやりとりするもの。たとえ、言葉を間違えても、真剣さが伝われば、聞き手は真剣にキャッチしてくれる、そんなシーンを数多くみてきました。目の前にいる人たちのために、少しでも理解してもらえるように伝えたい、という真剣な取り組みが伝わるのだと思います。決して自分をよくみせるためのプレゼンではありません。-「これは、誰のためのプレゼンなのか」がわかっています。

三、堂々としている

プレゼンテーションは、ステージです。準備、準備、また準備です。準備が整えば、あとはやりきるだけ、失敗をおそれずに、やりきるだけです。十分準備をしたうえでの、失敗は、ウエルカムです。(チャーミングに映りさえするかもしれません。)失敗はよりよいプレゼンターへの通り道だと思います。姿勢よく、はつらつと語る姿はそれだけで、気持ちが良いですね。-準備と経験は自信を生みます。


人前で、発表することが苦手だった人が、プレゼンテーションをすることが大好きになっていく姿を多く見てきました。ドキドキが、快感に変わってきたら、本物ですね。だんだんと、自信が備わり、堂々と発表されているのをみると、頼もしく、人の持つ力を感じます。苦手だと思っていることは、ただ、取り組んでいないだけかもしれません。


村上紀子


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