リーダーの任せる勇気
リーダーの課題で多いのが、後進の育成です。
その重要性を理解はしていても、現実には上手く進まないのが実情です。
上手く進まない要因はまず3つに大別できます。
1.人材の不足
2.育成の不振
3.育成の欠如
人材不足の場合、本当に不足しているのか、あるいは能力の見極めができていないのか、で解決手段も変わってきます。
育成不振の場合、教育の方法・方向性が不適正であることもありますが、多くの場合経験値の不足が挙げられます。失敗が許されない土壌の中で、チャレンジできない、任せられない、経験がないからわからない、……このような状態のなか、目の前の対処だけで精一杯になりがちなのです。
育成欠如の場合、育成機会や手段を創り得ていないのか、育成する意志がそもそも無いのかに、さらに分かれます。
リーダーには、統率するだけではなく、ひとを育てる役割もあります。
ひとに成長機会を提供し、同時に自身も成長し続ける。
そんなリーダーを、人びとは心から慕い、敬い、手本としていくのではないでしょうか。
リーダーの大きさが、フォロワーの大きさの限界になります。
任せる勇気をもって、人びとを大海に送り出してあげたいものです。
村上紀子