いま、何処にいる?現在地の確認からはじめよう。
私たちは普段、当たり前のように地図を見ます。知らない土地へ行くとき、街中で行きたいお店を探すとき、あるいは建物の中で行きたいエリアへの最短経路を知りたいとき……。無意識のうちに地図や見取り図を見ようとします。アプリがしてくれるかもしれません。いずれにしても、そこで先ず置かれる視点は、「現在地」と「目的地」です。
ある問題があるとき、早く解決したい感情が行動を急かします。地図であれば無意識のうちに「現在地と目的地」を見るのに、問題解決のときには、現在地の情報把握をおろそかにしがちです。「現在地」を正確に把握しなければ、目的地に確実に到達するのは困難です。それは何なのか、何が起こっているのか、客観的情報を精査しながら、的確な情報の収集が肝要です。
目的地やその情報を明確にできても、いま何処にいるのかを正確に知っていなければ、到達するまでには計り知れない時間と労力を消費します。あるいは、行きたい場所を想い描くことに終わるかもしれません。
現在地と目的地両方の把握が出来れば、次のプロセスで、手段としての選択肢が生まれてきます。目的地への差をどう縮めていくか、考えていくことになるのです。目的地へたどり着くための必要な道具の検討や、到達までの見積もりもできます。
目的地だけに意識がいっていないでしょうか。現在地確認をていねいにすることで、目的地の見え方も変わってくるかもしれません。
村上紀子
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