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環境水族館宣言のアクアマリンふくしま

水族館好きのワタシとしては、再訪を誓っていたアクアマリンふくしま。10年ぶり。
東日本大震災の影響で電源消失により、20万匹の魚が死亡したアクアマリンふくしま。
哺乳類や鳥類は、全国の水族館が受け入れ保護し、4カ月後の7月に再開すると戻って来たそうです。避難先で出産されたゴマフアザラシや、贈られた生き物もあったそうです。


環境水族館宣言発令!

「アクアマリンふくしま」は愛称で、正式には「ふくしま海洋科学館」といいます。
構想の発端は、1978年、福島県長期総合計画まで遡り、コンセプトや方向性を練り、オープン前にはサンマなどの飼育が難しい魚の飼い方を研究して、2003年にオープン。3年後には、
「海を通して『人と地球の未来』を考える」
という理念のもと、“環境水族館宣言“をされました。

ふくしま海洋科学館・アクアマリンふくしまは、開館3周年を記念して、「海を通して『人と地球の未来』を考える」の理念のもとに、環境水族館宣言をします。
アクアマリンふくしまは、子供たちが「自然への扉」を開く体験的学習の場として充実させ、環境に優しい次世代の育成をめざします。
アクアマリンふくしまは、生物にとってすみやすく、すべての年代の人々が安らぎを感じることのできる理想の環境展示をつくりだします。
アクアマリンふくしまは、里地・里山、海岸など身近な自然環境の修復、再生、持続的利用について市民と協働し、保全活動を支援します。
アクアマリンふくしまは、絶滅が危惧される動植物の繁殖育成の研究にとりくみ、地域の保全センターとしての役割を果たします。
アクアマリンふくしまは、世界動物園水族館協会の会員施設として、グローバルな情報を発信し、世界の保全活動と連携します。
2003年 7月15日

アクアマリンふくしまウェブサイトより

今回は特にこの観点から、アクアマリンふくしまの魅力をご紹介したいと思います!


○陸域から海までの生態系

この宣言に違わぬように、エントランスには、海が目の前の水族館なのに淡水のビオトープがあり、

湿地を再現

森に暮らす小動物や

どんぐりを植えるアカネズミ


猛禽類

ミミズク。フクロウ?

水辺に暮らす小さきもの

イワキサンショウウオ。目が合った。と思う。

など、細やかに展示・解説がありました。

○花ではなく野菜が彩りを添える

そしてなぜか、映画「エディブルシティー」のように、花ではなく野菜が植えられていました。

「スーパーマーケットで売られている野菜や、地元で受け継がれて来た野菜の生きた姿を展示しています。野菜が私たちの食卓に上るまで、どのように育つのかをぜひご覧ください」


ネギの存在感。
確かにこの状態は、育てていないと知らない人も多いかも。
地味シリーズ
長けたら、霞草のよう。と言えないもない。

○魚の食育にも特化している!

この水族館、何がすごいって、館内に握り寿司屋があるんです。

残念ながら平日はお休み。大水槽が生簀に見えてきます。

その他にも、釣り体験ができて、釣れたらその場で捌いて食べられる、まるで釣り堀のようなコーナーがあったり

館内レストランでも、環境に配慮した持続可能な魚資源について考えることができます。具体的には、「海の恵みを将来も安心して食べられるよう、数が多く資源量の安定した魚介類を食べる運動「HAPPY OCEANS(ハッピーオーシャンズ)」」という取り組みです。



統一された共有の基準ではなくても、それぞれで指標を作って発信をしていくということも、地域に根ざした水族館として、とても意義深いと思いました。
資源豊富な魚種を選んでメニューに取り入れています。
私が選んだのは、コガネガレイの唐揚げ黒酢あんかけ。エンガワまでパリパリ〜🎵

○海洋プラスチックに関する展示

海のプラスチックごみについて、どこから来るのか、どれだけあるのか、私たちに何ができるのかなど、かなりのスペースを取って展示してありました。

普段海ゴミ拾いをしていると、環境美化に気持ちが寄りがちですが、海洋生物への影響まで繋げて考えると、改めてとても大事な活動に思えてきます(キリがないけど)。
「ゴミ捨て禁止」ではなく、結局は大元を減らす努力が必要という、思い切ったちゃんとした発信。

○放射線に関する展示も

「地球環境の保全」という、ちょっと配慮を感じるタイトルのコーナーではありましたが、きっちりスペースを取って展示してありました。


福島県での自然環境における放射性物質の継続的な調査

水族館を飛び出しても海洋学習が広がる

タイミングよく、誰もが知ってるあの絵本の企画展が行われていました。

まさに童心に帰って、スイミーの世界に浸ることができました。


いわき総合図書館セレクトの絵本コーナーも。

理系とか文系とか食育とかの壁がなく、生き物のことや海のことが一体的に学べる水族館。総合学習には打って付けの施設だと感じました。
近くにあったら通うわ〜

肝心の魚は、是非実際観に行ってほしい!


肝心の魚たちの展示ですが、これはもうおすすめポイントがありすぎてセレクトできないくらい写真を撮りまくってしまいました。
その中でもお気に入りを数枚、ご紹介したいと思います!

興奮していたため、写真のブレは、ご了承ください!!

マイワシマイワシマイワシマイワシマイワシ
ピクミン
ホテルの個室とホール
早すぎて撮れないサンマ

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