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微艶小説

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艶のある小説群。しっとり気分の時に書いてます。 20.8.30.Kindleにて出版『微艶小説集』
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#短編小説

【微艶小説】記憶のかけら

【微艶小説】記憶のかけら

私のことを見つけたあの子は
誰なんだろう

誰が仕組んだ悪戯なのか
運命の糸はつるつると

あの子と私を出逢わせて
私はあの子に発見された

お互いに忘れてしまっているだろう
けれど、きっと、

私のどこかに残されたsignを
あの子はちゃんと読み取った

私のことを見つけたあの子は
誰なんだろう

時間が経つにつれ
私もsignを感じる様になった

胸の奥の大釜を
ゆっくりとかき回されるような

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【微艶小説】好きが溢れます

【微艶小説】好きが溢れます

好きが溢れます
好きが溢れます

今にも飛び立ちそうな心に
恥ずかしさを覚えます

そこここに気配を感じます
そこここに手触りを感じます

こんなにも幸福の極みへと
私を導く

咲き誇る薔薇の香りに
息が詰まってしまいそう

記憶の中に
大切に仕舞ってある

あの温もりを
今夜も取り出して

私はもう
ひとりではない