ADHDと猫
私は50歳でADHDと診断された。
生き辛さの原因はADHD所以なのかそれともトラウマによるものなのか分からない。年も年なので資料に乏しく、ドクターも判断に迷っていたが、ADHDの特性は出ているということで診断が下った。
診断が下ってお薬(ストラテラ)を飲むようになってから、反芻思考することが減ったし例え反芻したとしても精神へのダメージが嘘のように軽くなった。
昔の辛い経験を思い出しフラッシュバックしたとしても、まるで他人事のように感じて「あー、そんなこともあったなぁ」くらいで流せるようになった。
物忘れは加齢によるものもありここはマシになったかなと感じる程度で忘れ物が劇的に減ったということはない。
家事などの作業効率は家族がびっくりするほど手際が良くなった。でもやっぱりモノをその辺に置いてしまう癖は抜けない。
でも、大事なものを無くさないためにはどうすればいいか?という具体的な解決策を探すようになったしアンテナを張るようになれた。
手始めとして見てくれは悪いが、ダンボールを利用して「取り敢えず放り投げる箱」「無くしちゃいけないものを放り投げる箱」「薬を放り込む箱」を作った。
私は持病として橋本病(昔はバセドウ病だったが橋本病に転じてしまった)があり、それに対する薬や不定愁訴による頭痛で漢方薬なども処方されているため、結構な量の薬が無造作に積まれている状態だった。少しの衝撃で雪崩を起こす始末である。
無造作に置いてあるから肝心な時に肝心な薬を調子が悪い中延々と探さなければならない。
そこで、私はその辺にあったダンボールを使い「お薬を入れる箱」を作った。そして、飲み忘れで余りまくった鎮静剤をまとめ、次回薬局に持っていって回収してもらえるようにした。
そして漢方薬やら整腸剤やら胃薬やら頭痛薬やら吐き気どめやらその他精神科の薬がすっぽりとその段ボール箱に収まった。
これで雪崩は起こらなくなったし、必要な薬を探しやすくなった。
片付けてもすぐとっ散らかるのは相変わらずではあるが、モノの定位置をざっくり決めてあるし、少しの力で片付けることはできている。完璧ではないけど。
見てくれの問題は段ボール箱やらを利用して「見える収納」が出来るようになったら考えればいい。
これは特性によるものなのか、私は「見えない収納」にしてしまうと、文字通り見えなくなるのでモノの把握が出来なくなり「無くなった」と判断し同じモノを買うことが度々ある。
見えない収納、生活感のない収納は私にはなんの意味も持たないし解決にならないことにようやく気付き、私は「見える収納」にシフトしているところだ。
生活感は致し方ない。
利便性と美しさは両立しない。
我が家はまだまだ改善すべき謎スペースと謎のモノ、謎のガラクタで溢れかえっている。取り敢えず今は見なかったことにしているし、視界に入れたくない。
薬スペースをやっつけただけで今は満足しているのとパワーを使い果たしてしまった。だから、見なかったことにしている。
私は集中というスイッチが入ってしまうと時間を忘れて集中してしまう。結果、パワーを使い果たしてしまうので、意識して力を抜く必要がある。よわ
幸いにも我が家には愛くるしい猫がいる。
しかも糖尿病を患っているので、12時間おきにインスリンを注射しなければいけない。
我が家の愛猫は手がかかる上に甘ったれで始終私の後をついて回るストーカーであることが幸いして、時々私の集中を解いてくれる。
「ニャー」の一声で。
そして、甘ったれの愛猫は私を枕にしてしがみついて寝るのが大好きだ。
今もベッタリくっついて寝息を立てている中私はスマホからこの文章を書いている。
猫が私のパワー使いすぎ防止に一役買っている。
そして、我が家の猫は始終私にくっつくため、離れている時間が少ない。
猫の気分で猫が一人で寝ているとき私は隙をみて絵を描くことも出来ている。
さすが我が猫。私をうまくコントロールしている。
何を言いたいのかわからなくなったが、このくらいにしておく。
スマホで文章を書くのにはパワーの限界があるのと、猫様の機嫌を損ねてしまい強烈な猫パンチを食らうのでね。
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