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季節の香調(ノート)を運ぶ花園 -サンパウロ便り


いつも足を運ぶ、近くのバラ園。
ここは、古い屋敷の跡地です。


詩の館として詩人たちの交流場として、また
私たち市民にも憩いの空間として開かれています。


季節の移りゆく気配に包まれ、
アーチにも噴水にも
バラがふっくらと揺れています。


日本から届いた桜の便りも
こんないろ・・




この花園で出会った友人夫妻が、昨日
さくら咲く日本へと旅立ちました。


華やかなバラのまわりにも
ちょっと寂しい薫りが漂っています。



ブーゲンビリアは
primavera - つまり「春」という名がついています。

サンパウロでは四季咲きなのでいつでも見かける花ですけれど、
それでもこの花は今、すっきりと秋の兆しを運んでいます。


陽のひかりも
風のそよぎも
いま静かな香調(ノート)に移りゆく季節です。




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