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子宮や卵巣が原因ではない婦人科疾患もあります

漢方カウンセラーで国際薬膳師の池田のり子です。

この数日で、婦人科疾患のご相談が増えています。

デリケートな問題なので、「こんなことを言うのも恥ずかしいのですが…」と言われるのですが、大丈夫ですよ。

私も経験があるので、しっかりお話を伺って漢方薬をお選びします。

男性のみなさん!「オンナのことだから関係ない」ではなく、ぜひ最後まで読んでくださいね。

そして、あなたの大切な方が困っていたら「漢方薬屋さんに行ってみたら?」と言ってあげてください♡


デリケートゾーンに違和感がある…

これって、人に言いづらいですよねぇ。

ましてや男性のドクターや漢方相談員だと、気になっていてもなかなか言う勇気が出ないのも分かります。

でもね、うちの漢方薬店では結構多いご相談なんですよ。

私にも経験があることを言うと、みなさん安心されます。

なんとも言えない気持ち悪さがあり、仕事に集中できなかったり、「ひょっとして悪い病気?」なんて思ってしまいます。

デリケートゾーンの違和感といってもいろいろあって、下着にすれて気持ちが悪い、おりものが気になる、匂いが気になる、性交痛がある…などなど。

おりものが薄いピンクや茶色だったり、不正出血などがあると、さらに不安増大…。

「子宮がんじゃないか…」と思い出したら、もう頭の中がそれでいっぱい…。

数年前の私もそうでした。


婦人科疾患=子宮や卵巣の問題とは限らない

これを言うと、「じゃ、婦人科疾患じゃないじゃない!」と言われるのですが、実はそういうこともあるのです…。

西洋医学でいうと、確かに女性特有の症状なので婦人科なのですが、漢方医学では脾の問題も同時に疑います

脾というのは、西洋医学の脾臓ではなく、消化吸収をしている胃に近いお仕事をしているもの

実在はしないのですが、しくみやシステムという考え方をします。

この脾は、とてもデリケートな内臓で、すぐにストライキを起こしてしまいます。

ストライキを起こすと、食欲の低下や軟便・下痢などの胃腸トラブルを起こしたり、内臓が下垂したり、出血傾向にもなります。

胃下垂、脱肛、痔、腰痛、子宮脱や膣の下垂感など。

病院で「子宮は下垂していない」と言われても、実は下がっているということもあります。

そのときの表現は、「重く下がるような感覚」「引っ張られるような感じ」「突っ張った感じ」というものが多いです。

私は膣におもりがぶら下がっているような、外陰部のあたりに「何か重いものがいる」というような感覚でした…。

ほんと気持ち悪いんですよねぇ…。

そして、出血もいろいろな場所で起こります。

不正出血、おりものに血が混じる、尿検査で潜血反応が出る、歯茎からじわっと出血する、鼻血が出ている感じがする…など。

この「じわっと」とか「なんとなく」というのが、脾の血を漏らさない仕事ができていない証拠。

お口をゆすいだら血の海…とか、ドバーッと出血するのは体の熱感が強かったり興奮が原因です。


あなたの脾は大丈夫?

チェックしてみましょう!

数を数えておいてくださいね。

□ 他の人ほど食べられない
□ 食べるとすぐに便意を感じる
□ 下痢、軟便になりやすい
□ 口内炎(白くてあまり痛くないもの)ができやすい
□ 唇が腫れたり乾燥しやすい
□ 歯茎が腫れたりブヨブヨしやすい
□ 歯磨きのときにちょっぴり出血する
□ 疲れが溜まると腰が重だるい
□ 食後2時間ぐらいに強烈な睡魔に襲われる
□ よだれが多い
□ 肌にハリがなく垂れ下がりやすい
□ 頬の肉が下がっていてほうれい線が目立つ
□ まぶたが腫れぼったくなりやすい
□ ぶつけるとアザになりやすい
□ 内出血を起こしやすい
□ 採血などのあとに血が止まりにくい
□ 注射のあとが紫色になりやすい
□ 尿検査で潜血反応が出る
□ 不正出血がある
□ 生理の2日までにかなり出血があり、すぐに終わる
□ 経血の色がサラサラで薄い
□ 生理がダラダラと続く(量は少ない)
□ 手の指がむくみやすい
□ 雨の日が苦手
□ 吐き気を伴うめまいや頭痛を起こしやすい

いかがでしたか?

10個以上当てはまれば、脾がお疲れです。

脾が嫌う5つのことに該当しないか、チェックしてみてくださいね。

(1)ストレスが多い、緊張しやすい、怒りっぽい
(2)冷え症、低体温、寒いのが苦手
(3)水分摂取量が多い、あまり汗をかかない
(4)くよくよと思い悩みやすい、過去に因われやすい
(5)暴飲暴食をする、元気がないときに食べようとする

これらがひとつでもあると、脾は「もぉーーー!!止めてーーーーー!!!」とスネスネモードに…。


健脾しよう!!

まずは、先程の脾が嫌う5つのことをできるだけ避けましょう。

そして、健脾しましょう♪

健脾とは、脾をヨシヨシしてご機嫌にすることです。

気持ちを緩やかにして、ケセラセラ♡

靴下や腹巻きなどで、ぬくぬく♡

除湿機などで、快適な空間。

食べたくないときは、小鳥さんのお食事量で。

そして、食べものも健脾を!

米、黒米、玄米、米麹、もち米、さつまいも、じゃがいも、山芋、黒豆、大豆、納豆、枝豆、えんどう豆、おくら、かぼちゃ、カリフラワー、小松菜、さやいんげん、そら豆、青梗菜、にんじん、ねぎ、白菜、ブロッコリー、マッシュルーム、アボカド、なつめ、りんご、アジ、イワシ、ウニ、スズキ、タイ、ブリ、うずら卵、鴨肉、牛肉、馬肉…など

私は生薬の力も借りています。

はとむぎ、熊笹、合歓皮、黄精、陳皮がブレンドされた、「薬膳スープのもとケンピ」。

お水からコトコト煮るだけで、脾が喜ぶスープができます。

味がないので、お出汁や鶏ガラなどお好きなスープと割って使えますよ。

たくさん作ったときは、チャック付き袋や製氷機で冷凍にしておくと、忙しいときでもすぐに使えます。

以前、とても脾が弱くて、なんとかしたいと思って自分でブレンドしていたのですが、「販売してほしい」と言われて作った商品です。

咲美堂の人気商品です!!

脾が弱い方は、ぎっくり腰にも気をつけてくださいね。

というのも、脾のバランスが崩れやすい春の土用がもうすぐやってくるから…。

4月17日から5月4日まで春の土用です。

ストレスを溜めたり、悩んだり、冷やしたり、暴飲暴食をしたり…はNGですよ!!

婦人科疾患の話に戻りますが…

脾が関係していそうだなと思ったら、まず健脾をしてみてくださいね。

食べもので追いつかないときは、漢方薬がかなり有効です。

私の経験では、まずは2週間。長くても3ヶ月もあれば良くなってきます。

でも、漢方薬店では検査はできませんので、婦人科さんでのcheckもしてくださいね。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。


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