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季節の変化に合わせた養生を。漢方薬とピアノ調律の共通点

湿度が高いですねぇ…。
朝でも不快度が高くて、今日が金曜日だと思っていました!(笑)
※本当は木曜日です

重だるい、しんどい、むくむ、頭が重く痛い…という症状が出ていませんか?
梅雨の前半と後半では自然界の気が変わるので、体のメンテナンスの仕方も変わります。

なので、昨日慌てて生薬問屋さんに、ある漢方薬を大量発注しました!

それを服用する最初の人が、私とは…。
今日は、漢方薬とピアノの調律の共通点について書いてみます♪

あと6日。
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6月下旬の梅雨はキツイ…

神戸市中央区の漢方薬店で、漢方カウンセラーとして診断して10年。
「本物の中医学」で薬膳を伝えて15年。
10000人以上に中医学で心を笑顔にしてきた池田のりこです。

薬膳のセミナー、講演、企業様での研修、漢方薬のカウンセリング、レストランの薬膳監修などをしています。

梅雨の前半と後半はちょっと違う…ということをご存知ですか?

梅雨の前半は、気温も低くてまだ過ごしやすいのですが、後半はかなりキツイですよねぇ。

気温も湿度も上がってきます。
今日の神戸の最高気温は29度で、湿度は90%ぐらいまで上がるようです…。

外気温が上がると、その熱邪(暑邪)が体に影響して、体の中に余分な熱が増えます。

そうなると内臓もオーバーヒートしてしまうので、汗をかいてその熱を外に追い出そうとします。

湿度が高くなければ、毛穴をパッと開いてシュッと出せるので、体温調整もしやすいです。

でも、湿邪の特徴は、重く下がる、汚して溜まる、気血のめぐりを悪くするというもの。

体の表面にその湿邪がベターとはびこると、毛穴をパッと開いてシュッと出せないのです…。

だから、体の中に熱がこもるのです。

でも、少しずつ汗をかいているので、体の水分は奪われたまま…。

体の中では作戦会議が開かれます。
そこで手を挙げるのは、血管さん。

「私!体表近くに熱を追いやって、熱を体の外に逃がすわ!」


夏は血圧が下がる

そのために血管を開いて体表近くに血液を持っていくので、血圧が下がります。

しかも、汗で体の水分が外へ出ていくので、適切な水分補給を行わないと、体内の水分が不足し(いわゆる脱水)、血圧は下がるのです。



汗をかくと血液中の水分量も少なくなるため、血液が濃くなり血流が悪くなります。

血管への負担が増えますよね…。

汗と血液には深い関係性があるんです。
これは西洋医学でも中医学でも同じように考えます。

まずは、西洋医学バージョン…。
体温が上昇すると発汗の準備のため、血液からミネラル分と水分が汗腺に取り込まれます。

この時、体にとって大切なミネラル分のほとんどが血液中に再吸収されて、水分だけが皮膚の表面から出てきます。

これが本来の汗であり、いわば「良い汗」と言えるのです。

次は、中医学バージョン。
血液を含むけつの原材料は、気と津液(汗になるもの)の一部です。

汗をかくときには、気がたくさんお仕事をします。

  1. 汚れた水から汗に変える気化作用

  2. 汗を外に出す推動作用

  3. 毛穴を開いたり閉じたりする固摂作用

つまり、大量に汗をかくと、気も津液である水も減るので、血が減ります…。

血液量が減ると、血圧にも影響しますよね。

夏は、低血圧になりやすいのです。

ということは、普段から血液量が少い人や低血圧の方は、とってもしんどいのです。


漢方薬も季節によって替えよう

季節によって、自然界から受ける気の影響が違うので、人間の体も季節によって変わります。

漢方薬は体を整えるものなので、バランスの乱れ方が違う場合は、漢方薬も替えていかないといけません。

中医学の素晴らしいところは、体質によって未来を予測できること。

もともと貧血タイプなら…
もともと湿気を溜めやすいタイプなら…
もともと疲れやすいタイプなら…

調整の仕方が分かるのです。

そして、何よりも大事なのは、「病気になってからではなく、日頃から養生をしましょう!」ということ。

病気になったり症状が出るには理由があります。

それをきちんと知って、小さく調整を繰り返すことをしていきましょう。

貧血タイプで元気がなくて、夏に血圧が下がってしんどい方には、生脈散しょうみゃくさんがおすすめ。

人参(補気)、麦門冬(補陰)、五味子(収渋)の3生薬で構成されるシンプルな漢方薬です。

汗をたくさんかいて疲れる方にも、良いですよ。

食べものでするなら、補気するイモ類やにんじん、補陰(生津)する白木耳やきゅうり、収渋する酸味でピクルスもいいですよね。

そして、舌にべったり白い苔がついている、むくみやすい方には、藿香正気散かっこうしょうきさん

痰湿(体にこもった湿気)を取り除いて、胃腸を整える生薬がたくさん入っています。

ちょっと痰湿を溜め込んでいたので、今日は生脈散と藿香正気散を出勤したときに服用しました。

すぐ、お手洗いへ…。
汚れた水が尿として出たんですよね。

思わず「ありがとう~♡」とお手洗いで言いました…(笑)

スッキリです!!

今日の午後は、「パーソナル食医養成セミナー」上級クラスの4時間セミナー。

元気いっぱいお話できそうです!

※漢方薬は第3類医薬品です
※服用の際は、医師や漢方カウンセラーに相談して下さい


漢方薬はピアノの調律のように使おう

私は子どものころ10年間ピアノを習っていて、将来はピアニストになりたいと思っているぐらいでした。

学生のころはレストランでピアノ演奏のアルバイトをしたり、今でも家でのBGMはジャズピアノが多いです。

ピアノが大好きです。

実は、漢方薬とピアノの調律には共通点がたくさんあります!

  1. 予防的なアプローチ
    漢方薬とピアノの調律は、病気や楽器の問題が発生する前に行われる予防的なアプローチです。
    病気になる前の体のメンテナンスやピアノの定期的な調律は、将来のトラブルや問題を予防するために重要です。

  2. 健康維持
    漢方薬とピアノの調律は、それぞれ体の健康と楽器の良好な演奏性能を維持するために行われます。
    適切な漢方薬の使用によって体のバランスが整えられ、病気のリスクを減らすことができます。
    ピアノは定期的な調律によって、弦の緊張や音の調和が保たれ、音楽的な品質が最大限に引き出されます。

  3. 細やかな調整
    漢方薬とピアノの調律は、微妙な調整や微細なバランスの確認が必要です。
    漢方薬は個々の体質や季節の変化に応じて調合され、体のエネルギーフローを整えるために細かい調整が行われます。
    ピアノの調律では、弦の緊張や音の高さを微妙に調整し、楽器全体のバランスを取ります。

  4. 長期的な効果
    漢方薬とピアノの調律は、短期的な改善だけでなく、長期的な効果をもたらします。
    適切な漢方薬の使用や定期的なピアノの調律によって、体や楽器は健康で最良の状態を保つことができます。


ステキな演奏をするためには、日々の細やかな調整が必要なんですよね。

それは、心も体も同じこと…。

今日は漢方薬のお話でしたが、これを食べものですれば薬膳です。

でも、夏は消化吸収システムの脾が乱れやすいんですよねぇ…
また土用期間がやってくるし…。

しんどいときは、無理をせずに漢方薬を使ってみてください。
依存はダメですが、我慢比べではないですし、夏の暑さは殺人的ですから…。

まずは漢方薬で整えて、「なぜそうなったのか?」を考えて、再発予防に努めましょう。

咲美堂漢方薬房では、ご来店とZoomで漢方相談を承っております。

完全予約制ですので、ご希望の方はLINE公式でご予約くださいね。
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※初診は60分です
※漢方相談はすべて私がさせていただきます
※漢方薬代はお薬によって変わります
※1ヶ月のご予算は(選ぶ漢方薬によって変わりますが…)15,000円~20,000円ぐらいです
※ご予算がある場合は、遠慮なくお知らせ下さい



それでは、今日も心と体とご機嫌を整えて、笑顔で過ごしましょ~♡


おしまい。


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体の仕組みや食べものの選び方を選べるようになります。体の仕組みや食べものの選び方を選べるようになります。


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