地域とつながり 世界とつながる お互いさまチャリティーマルシェ ペイ・フォワード記事Vol.19
チャリティーマルシェ ふたたび
2023年3月14日、福島市でチャリティーマルシェが開催されました。会場となったのは、福島市でこども食堂の開催やみんなの食料庫を設置しているピザ屋さん「くつろぎ納屋 森のキッチン」です。
「地域とつながり 世界とつながるチャリティーマルシェ」と題したこのイベントでは、パンやおやつ、雑貨販売、足のほぐしや占いなどのブースが出店し、たくさんの方が楽しく買い物や体験をしながら交流をしました。その売り上げの一部がトルコシリア地震のための募金になるという仕組みです。
今度は私たちが できることで誰かのために
実はこのチャリティーマルシェ、インドネシア地震を支援しようと2022年12月25日に福島市のAOZ(アオウゼ)で開催されたチャリティーマルシェに続く二回目。
インドネシアで被災した、筆者の友人ニサのために募金活動をしたことについては、ペイ・フォワード記事Vol.11で書かせていただきました。
https://note.com/noriko_c_o/n/n1ac7c671fca5
12月に友人がチャリティーイベントを企画してくれたことで、「困ったときはお互いさま」「震災後、これまでたくさん助けてもらった福島から、今困っている人たちのために何かしたい!」という多くの人の想いが集結しました。その結果、来場者の方々にもインドネシアの現状をしてもらったり、想いを行動に転換し募金してもらったりすることができました。おかげさまで一人で募金活動をするよりも、はるかに大きなムーブメントを生み出すことになりました。
「友人の友人の友人」に心を寄せてくれる福島の人の温かさ
第二回目のチャリティーマルシェは、私がトルコシリア地震のために何かできないか、と友人に相談したことから始まりました。実はペイ・フォワードを広める活動を共にしている友人の半田さんが「東北を3.11の震災以降取材し続け、アラブの国々から多大な義援金を寄せて頂くきっかけをつくったり、被災地の現状やよさを広めてくれているシリア人ジャーナリストのナジーブさんの故郷を救いたい」と活動をされているのです。(詳しくは以下の記事をご覧下さい。)
相談に乗って下さった野地祐子さんは、「ナチュラルパン工房・結い(ゆい)」で手作りパンを販売している素敵な女性。ガーデンマルシェの主催もするなど、地域の笑顔のために活躍するバイタリティあふれる方。第一回目のチャリティーマルシェも企画してくれた彼女は、トルコやシリアのためにもまたチャリティーマルシェの開催をうけおってくださいました。
参加者から出店者に転身!
今回のチャリティーマルシェを開催するに当たって、出店者の皆様には感謝の言葉を尽くしても語りきれません。ご家族の進路決定や卒業式の大事な時期、また、忙しい仕事の合間をぬって企画したり、出店のために駆けつけてくれた仲間たち。
そして、嬉しいことに、前回のマルシェでは参加者だった方が、「自分ができることで力になりたい!」と出店を申し出てくださった方もいらっしゃいました。これはまさに、「自分が受けた恩を次の誰かに贈る」恩送りの精神を行動に移してくださったといえます。
私は、このような出店者の方々に囲まれているだけでも、このチャリティーマルシェの温かさを感じることができました。
⭐︎チャリティーマルシェの温かい出店者さんたち
ナチュラルパン工房「結」
あっちゃんのお菓子屋さん
足もとレイキヒーリングみうら
当たらない手相占い
虹魂星よみ(筆者)
みんなの家 大人の部活
くつろぎ納屋 森のキッチン
インターンシップ大学生の恩送り
お金は出口が大事
この日、半田さんもブース出店してくださいました。自分の得意なことで他の人を幸せにする、そんなマルシェに嬉しい助っ人です。
そして半田真仁さんが理事長を務めるNPO法人チームふくしまのインターンシップ生の大学生の馬場桃香さんも一緒に来てくれました。彼女は、筆者の出店した虹魂(にじたま)星よみを体験してくれました。このセッションでは、自分の使命や特技について対話を通じて府に落としていく作業をします。
筆者はこの虹魂星よみにお互いさまチケットを導入しています。そこで、最初馬場さんはセッション料金を払うことはできなさそうなので、恩送りチケットを利用してセッションを受けることにしてくれました。これまでチケット購入者はいたのですが、利用者はいなかったので私も喜んで星よみをさせていただきました。
彼女は自分の大切な人たちの笑顔のために、自分の人生をどう生きていったらよいのか真剣に考えたいと思っており、筆者と対話しながら想いを整理していきました。その結果がこの表情。
対話を終えた時には彼女の表情はすっきり、生き生きと輝いていました。自分の命を何に使っていけばいいのか「使命」を明確にした人の表情は、周りの人の心にまで炎を灯すかのようなエネルギーに満ちています。
そしてなんと彼女は「私も次の人のためにお互いさまチケットを贈りたい」とセッション終了後に正規の金額をお支払いしてくれたのです。私が大学生だった頃にはきっとこういうお金の使い方はできていなかったのではないかと思い、「本当にいいんですか?」と思わず彼女に聞きました。すると「いいんです。私も恩送りできて嬉しいです。チームふくしまのみなさんのように、人のために尽くしている人の様子を見ていると、お金の使い方が大事だと思うのです。」とまっすぐに語ってくれました。
私は常日頃、最大の恩送りは人間の生き方だと思っています。まっすぐで優しい生き方を自分がしていれば、きっとそれから学び取って素晴らしい生き方をする人が成長する。そしてその人に憧れた人がまたそのような生き方をする。このような人生を賭した恩送りが、今まさに目の前で繰り広げられていると実感できたこの日は、なんと素晴らしい一日だったのでしょうか。これも3.11の震災からサポートして下さった皆様、今回頼って下さった皆様のおかげです。
お互いさまの気持ち 笑顔となって海外へ
イベントの締めくくりとして、店主の森口さんからチームふくしまさんに募金が手渡されました。総額47,286円にもなりました。そして、半田さんより、支援をするナジーブさんのことやシリアの現状についてお話をいただきました。
「地域とつながり 世界とつながる」という想いを込めたチャリティーマルシェ。出店する人も、買い物や体験に来る人も、それぞれが楽しむことで知らず知らずのうちに世界のためになっている。その名前の通りに、「自分のできることで誰かの役に立ちたい」という地域人たちの力が結集した時間となりました。会場に遊びに来てくれたこの笑顔を見れば、この場がいかに温かい時間であったか一目瞭然ですよね。福島は、皆さんのご支援のおかげでここまでくることができました。心から笑って、誰かのためを想い行動に移すことができるまでに。
チャリティーマルシェに集まった人たちの笑顔が、トルコシリアの人たちの笑顔印つながりますように。想いがこもった募金をチームふくしまさんに贈呈させていただきました。必要な方に届くよう、そして、一日も早く平穏な時間が訪れますようお祈りしています。