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知識と自分の考え

言語聴覚士や保育士として日々子ども達に関わっている小野寺です。

先日、久しぶりに母校を訪れました。卒業してから長い年月が経ちましたが、教室を覗いてみてちょっと前までそこの椅子に座って勉強していたのになあと感慨深いものがありました。

学生時代、色々な講義を受けましたが、1つダントツで心に残っている先生の言葉があります。

「自分にこの仕事が向いているかどうか判断するために10年やってみてく 
 ださい。そして、10年経って自分なりの考えを持ち、根拠があるなら教
 科書に書いてあることと逆のことをしても良い。根拠があって確信が持て 
 るなら」

教科書を書いているのは大御所の先生方なので、その「正解の答え」と逆のことをしても良いという考えが当時はピンときていませんでした。

社会派ブロガーのちきりんさんが「知識は過去の事実の積み重ね」とおっしゃっています。

「過去の事実の積み重ね」として教科書に載っていることが、自分がお会いする子どもに必ずしも当てはまる訳ではない。当てはまらなかった時に強引に子ども側を過去の知識に合わせるのではなく、自分の経験と考えの積み重ねで根拠が持てるものがあるのなら、そのアプローチ法を試してみたらよいのではないか、と今は考えています。

と言っても、根拠の確信を持つまでには深く深く考える必要があってまだまだ頭を抱える毎日です。

子育てに頭を抱える保護者の皆さん、支援者も日々頭を抱えています。そして、きっと子育てにも発達支援にも正解なんてものはなく、納得解を見つけていくしかないのだと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。


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