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その日の備忘録として①

今年42歳になります。とても地味に暮らしていますが、地味なりに生き方が変わってきているな、と感じています。変わるきっかけは、2018年にその当時勤めていた会社を休職した事でした。

未経験の業職種へ転職して10年近く経っていました。自分なりに頑張っていたつもりでしたが、周囲と自分自身の間には何とも言えない壁のようなものを感じていました。所属していた部署では毎年大きなイベントがあり、それが終わった後一週間会社に行けなくなりました。これではいけないと思い、心療内科を探しました。幸いにも近所に心療内科があり、その日のうちに診察してもらえました。そして、診断書を会社に提出して休職するように言われました。

次の週から私にとっては長い休みが始まりました。

思えば、小学校の頃から部活をやっていたため土日も外に出ている事が多く、両親からも「回遊魚」などと言われていました(笑)そんな自分が一日何もせずに家にいるのです。

心療内科から診断書をもらった日はさすがに落ち込んで泣きましたが、次の日からは「これで解放される」と少し心が楽になっていました。それに、会社に申し訳ないという思いもありませんでした。酷い奴だなとは思うのですが、仕事の仕方や人間関係など、何度か上に伝えては理解してもらえなかった事があったため、会社に良い印象はありませんでした。それに、その頃は自分なりに一生懸命仕事をこなしているという気持ちがあったので、ざまあみろ、くらいに思っていました(笑)

解放はされました。でも不安や怒りや睡眠不足は全くなくなりませんでした。そこから、自分自身を見つめるというしんどい作業が始まりました。今まで自分の中の嫌な事やできない事、疲れる事に蓋をしていたので、それを掘り起こさないといけない。これはものすごく大変でした。

主治医の先生や友達、妹の理解と協力があり、大変な作業を進める事ができました。会社に言われて半年後に復帰し、一年勤めて今年の3月末で退職しました。そして今新しい職場にいます。

今も心療内科には月に2回くらい通っています。自分の中の掘り起こし作業は続いています。でも、2年前と今とでは心の持ちようは全く違います。無理をしない、自分の気持ちに蓋をしない。いつも心がけています。難しいけど(笑)何より変わったなと思うのは、こうしてnoteに書き始めた事だと思います。

この経験を忘れずにいたいと思うので、また折を見て休職していた時の気持ちや生活の事を記そうと思っています。



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