見出し画像

頭がじんわりした

 今、職場では新しく入った人へ研修する係をやっている。
私がいる部署は覚えることがとにかく多く、日々運用も変わっていくので付いていていくのが大変だ。そんな中、研修もするようになったからてんやわんやの毎日である。教える相手も様々なので、たまに、「こりゃ大変だ」と思う人もいる。最近、それで頭を抱えてしまい、本当に疲労困憊してしまった。

 昨日久しぶりに、妹と電話で話した。
日々の生活、疲労困憊した話、仕事の愚痴、若い新入社員にナチュラルにマウントされた話など(笑)話は尽きなかった。妹と私は性格が正反対というか、何もかも似ていないのだけど、なんとか仲良くやっている。いろんなしがらみがあった田舎を出て、なんとかご機嫌に暮らすために働いている。働き方もいろいろで、それこそどんな働き方が正しいかなんてなくなった。

 30代まで頭も体もガッチガチだった私は、妹のどこか不安定な仕事の選び方や仕事の仕方が理解できず、よく小言をいっていた。でも、久しぶりに話した妹との会話から、妹なりに葛藤を抱えて生きてきたことを知った。日雇いバイトをしてみたり、無職になった時期があったり、知らなかったことも多かった。今なら、妹も妹なりにご機嫌に暮らそうと模索していたんだな、と心から理解できる。話しながら、頭がじわ〜んとした。

 休職を経て今、違う職場で疲労困憊になっていた私は、自分自身に「責任」を押し付けている思った。またがんじがらめにしようとしていた。私ができることはやっている。それでダメならダメで良し。妹と話していて、なんだか腑に落ちた。

 もはや「安定」はない。正しい働き方もない。そんな中で、自分がいかにご機嫌でいるかの働き方、生き方を模索しなくちゃいけないんだな。妹に教えてもらった気がする。今更かもしれないけど、少し腹を括れた。そんな頭のじわ〜んだった。

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?