ショートショート 負けず嫌い
「オマエの負け〜〜〜!」
俺が押し黙っていたら、相手はいよいよ勢いづいて、何が凄いのか、自身が勝った要因や手の内などを、ベラベラベラベラ喋っている。
どちらにしても、今は分が悪い。
しかし、相手が勝ち誇ったと思っている間が勝機。
数日後
そこには、いい年肥えたおじさんが、ジタバタジタバタ地団駄を踏んでいた。あまりにも現実離れした光景が物珍しく、会議の参加者も目を丸くした。
…残心
俺は勝機を滾々と狙っている。数少ないチャンスで勝負をする。最後に負けるのだけは勘弁だ。
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