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AI軍師大戦 第六話

東雲は、影星さんの他の同僚にも話を聞くことになった。
少し特殊だが、この会社では、〇〇ハラスメント系の報告先は人事部が担当になっている。そのため、東雲のところへ影星さんと働きたくないといった意見が続々と挙がってきたのだ。

東雲「影星さんから何をされたんですか?」
「挨拶を無視されました。」「いつもブツブツ言っていて不快です。」「影星さんが作った名簿に私の名前がありませんでした。」etc


東雲(一通り聞いたけど、どれも人事に出すほどのことでもないよな〜)
東雲は違和感を持っていた。確かに嫌な部分が例え小さくても積み重なると耐えられなくなるときがあるのはわかる。しかし、なぜ同時多発的に挙がってくるのか?

東雲「なんで影星さんへの不満が同時に報告されるんだと思う?」
わ「同僚内に陰星さんのことを報告したと話した人がいるのでしょうね。」
東雲「一人が報告したと知ったところで、それに続こうと思うかねぇ〜。それも、言っちゃ悪いけど大した内容でもないし…。
あ、もしかして、」


人事通達が出た。今回の人事通達では、何名か役職が上がった人がいた。その中には影星さんの名前が入っていた。

続く

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