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1日30分は手で文字を書く

※追記:ホームページ開設しました。2024.7.26以降はそちらにてブログを更新していますので、チェックしていただければ幸いです。

私は文字を書くのが極端に苦手です。スピードが尋常じゃなく遅く、例えゆっくり書いたとしても形が汚すぎて自分でもがっかりするくらいです。

そんな私でも毎日朝30分、必ず文字を書くことを習慣にしています。今回はそのことについて書いてみようと思います。

PC・スマホで文字に触れるのが当たり前


テクノロジーの発達で、PCのキーボードやスマホのフリック入力で文字を入力、ビジネス上の文書を書いたり友人知人とチャットでやり取りしたりというのが当然の時代ですね。

ブラインドタッチや予測変換など、効率的にテキストのやり取りができますし、便利な世の中になっているなぁと感じます。

一方で、肉筆でノートやメモ帳に書くという習慣がだいぶ少なくなってきました。

ふとした時に「あれ、あの漢字どう書くんだっけ」「書き順がわからなくなってしまった」となり、マニュアルで文字を書くことのスキルがだいぶ落ちてきているのも実感します。

この時代にあえて手で文字を書く理由


単純に効率性の観点からいえば、手で書くよりもITツールで入力するほうが時間が早いです。漢字がわからなくなることもまれです。

ですが、あえて私は手で文字を書く時間を1日30分設けるようにしています。

これは何か仕事の一環というわけではなく、日本の文化として手で文字を書くことを大事にしたいという意識からです。

2023年7月時点で、世界242カ国に7,168の言語があると言われています。そしてその約40%が、経済発展や言語の均質化を背景に消滅の危機に瀕しているそうです。

この消滅危機言語を何とか守りたい、という動きがありますが、その理由の1つに「文化を守るため」ということが掲げられています。

言語は、人と人とのコミュニケーション手段であることはもちろんですが、過去の歴史を後世に残し伝えていくための記録媒体という側面もあります。

なので、言語がなくなると過去の歴史を後世に伝える手段がなくなり、その文化そのものを消滅させてしまうことになります。

日本語も、今後永久に残り続けるという保証はありません。せっかく日本人に生まれたのですから、この言語にちゃんと触れていきたい、と思い、文字を書くようにしています。

文字を書くことを通してその成り立ちを知る


文字を書く際に、漢字の成り立ちにもなるべく触れるようにしています。

例えば「経営」という言葉、そもそもの由来をご存じでしょうか?

「経営」は孔子の「詩経」に「これを経し、これを営す」という言葉ができます。

「経」はたて糸、転じて物事に筋を通すこと。「営」は杭をしっかり打って糸で四角く囲むこと。ここから、何らかの事業を行うことを「経営」と呼ぶようになったという説があります。

また、我々は日本国民ですが、この「民」についての成り立ちも興味深いです。

実はこの「民」、片目を針で刺した奴隷という象形文字から成り立っているようで、こう考えると、統治する側からみて我々のような「民」はこういった目線でとらえられていたということがわかります。

ひどい話ですが、奴隷という仕組みは世界各国で古くから用いられていたことを考えると、そういう歴史があるのだな、と一つ視野も広くなろうものです。現代の我々も知っておくべき話ですね。

こういったように、文字の成り立ちに思いを馳せることは、その文字が用いられている文化にかかわる歴史を知ることにつながっています。

文字=民族の歴史・文化 です。

現代に合わせてPCやスマホで効率的に文字をやり取りするのもよいですが、一度あえてゆっくりな時間の中で手書きの文字に触れてい観るのはいかがでしょうか。

~編集後記~
・ペン字
・日曜は11~14時はダンスのレッスン。LockinとPoppinというあまりなじみのないジャンルかもしれませんが、これがまた面白い
・冷蔵庫の上に登ってお掃除する猫

高いところは落ち着くわー(なみ)



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